2022年秋のアップデートmacOS 13 Ventura(ベンチュラ)版
:【ロードマップ】macOS 13 Ventura アップデート前にチェック(口コミ・不具合情報なども)
Macでダウングレードをするということ
日本時間の2021年10月26日(火)に
・macOS 12 Monterey(マックオーエス 12 モントレー)
がリリースされました。
Macのアップグレード(アップデート)は、比較的簡単にできる一方で、ダウングレードになると、一気に難易度が上がります。
自分自身も、昨年(2020年)のmacOS CatalinaからmacOS Big Surのアップグレードの際に、初めてダウングレードを試みましたが、何度も失敗し試行錯誤を繰り返しました。
Macのダウングレードの難しさは、
・Macの機種による方法の違いや、実施する際の注意点と不具合の傾向
(M1チップ または T2チップ搭載Macなど)
・ダウングレードする方法がいくつかある
(例.出荷時の状態に戻すインターネットリカバリ。起動可能なUSBインストーラ など)
・ダウングレードするにはボリュームをフォーマット(初期化)する必要がある
・Time Machineバックアップのバージョン間の互換性
などと、Mac独自のルールに加え、各機種による地雷を避けるために事前に知っておくべき情報がたくさんあることではないかと感じています。
そのため、一度、ダウングレードの手順を経験すると、Macにまつわる様々な学びがあるのではないかと思います。
今回は、
・「macOS Big Sur」のTime Machineバックアップを使った復元方法
・「macOS Monterey」のTime Machineバックアップを使った復元方法
の2パターンの試してみましたが、実施するに当たっては、いくつか注意点や覚悟しておくリスクもありそうでした。
そのため、ダウングレード後に後悔しないために、この記事や動画の内容や、紹介させていただいている記事や情報を、よく吟味した上で実行していただくことをお勧めします。
【お願い】この記事の内容に関して
この記事では、macOS Montereyにアップデート(アップグレード)してみたものの、何かしらの理由によりダウングレード・アンインストールしたい方の情報収集の利便性を考え、macOS Big Surへのダウングレード方法と、Time Machineのバックアップデータを利用して、移行アシスタントでアプリやファイルの環境を復元する方法に関する情報などをまとめておきたいと思います。
尚、一連の手順や注意事項などは、記事・動画投稿時点までに個人で情報収集できた範囲の情報となります。このページを訪問してくださった方が、記事閲覧や動画視聴時点には、新たな注意事項や仕様の変更なども考えられますので、他の方の投稿なども併せてご参照していただくと安心かと思います。特にM1 Macの方は、この記事以外にも関連情報を事前によく調べられることをお勧めします。
実際に、Macのダウングレードを実行する際には、自己責任のもとで実行していただきますようお願いします。
ダウングレードの検証をしたMac・Time Machineバックアップ環境について
【Macの環境】
・iMac 2017 21.5inch
– ストレージ:Fusion Drive 1TB
– メモリ:8GB
– CPU:2.3GHz デュアルコア Intel Core i5
– グラフィックス:Intel Iris Plus Graphics 640 1536 MB
– macOS:macOS Monterey バージョン 12.0.1
– フォーマット形式:APFS系(ダウングレード前:APFS暗号化・ダウングレード後:APFS)
【Time Machineバックアップの環境】
・フォーマット形式:APFS暗号化
・バックアップ内容:「macOS Big Sur時点のバックアップ」「macOS Monterey時点のバックアップ」の2パターンを検証
【動画で解説】macOS Monterey編 – Macのダウングレード
:How To Downgrade From macOS Monterey To Big Sur Without Losing Data
視聴時間:30分23秒
記事の情報で、ダウングレード方法の手順のイメージがわかりにくい場合などに、動画版のチュートリアルをお役立てください。
【動画の内容】
0:00 はじめに
0:38 Time Machineバックアップについて
2:41 お願い
3:29 Intel MacとM1 Macのダウングレードについて
4:51 M1 Macのダウングレード候補例①の要点
5:59 M1 Macのダウングレード候補例②の要点
7:46 ダウングレード後のデュアルブートについて
8:23 手順①:macOS Big Surの起動可能なインストーラの作成
16:06 手順②:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
16:29 手順③:Apple IDのサインアウトなど
17:41 手順④:macOSの起動可能なUSBインストーラの準備
18:08 手順⑤:Macの起動ディスクを一度だけ変更
21:21 手順⑥:ディスクユーティリティでMacのデータを消去
22:53 手順⑦:macOS Big Surのインストール
25:07 手順⑧:Time Machineのバックアップデータの準備
25:32 手順⑨:移行アシスタントでTime Machineバックアップから復元
29:34 おわりに
【手順概略】macOS Montereyのダウングレード– Time Machine・移行アシスタントで復元まで(macOS Monterey → Big Sur編)
【方法・手順の概略:macOS Big Surへダウングレードの場合の一例】
【注意喚起:2021年11月11日時点】
M1 Macの方は、macOS MontereyからBig Surへダウングレードする方法の国内外の情報が充実してくるまでは、しばらくダウングレードしない方が、安全かもしれません。
(理由:macOS Big Surの起動可能なインストーラが検出されない可能性が懸念されるため)
【追記 – M1 Macのダウングレードに関して:2021年11月16日時点】
初期出荷状態でmacOS Big SurがインストールされていたM1 Macの方で、macOS Montereyにアップグレード後に、Big Surにダウングレードしたい方の情報収取の利便性を考え、以下の
:【参考情報】M1 Macのダウングレード方法例①:デュアルブートでダウングレード
:【参考情報】M1 Macのダウングレード方法例②:自動ダウングレード用プログラム
に、関連情報をまとめておきました。必要に応じて参照ください。
【追記 – M1 Macのダウングレードに関して:2021年12月13日時点】
現在までに報告されている、Appleサポートに問い合わせたM1 Macユーザの情報(2例)を総括すると
(Appleサポートに問い合わせると、)M1 Macのダウングレードはできないと言われる。
という結論に至りました。
そのため、今までのMacのダウングレードの通常の方法では、ダウングレードできないという認識でいいのではないかと思います。
【追記 – M1 Macのダウングレードに関して:2022年10月30日時点】
M1 Macでダウングレードできる報告があるようでした。macOS Big Surの起動可能なインストーラを作成後に、以下の手順を実行されているようでした。
手順例としては、
【Macの消去】
・Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けた後に表示される画面で「オプション」を選択。
・左上部のメニュー内の「ユーティリティ – ターミナル」を選択。
・ターミナルで「resetpassword」と入力し「Enterキー」を押す。
・新たに表示されるウインドウ(「パスワードをリセット」)をクリック後に表示される、左上部の「復旧アシスタント – Macを消去」を選択。
・表示されるウインドウで「Macを消去」を選択。
・インターネット接続(右上部のメニュー内のWiFi設定など)の設定後に「Exit to Recovery」を選択。
・左上部のメニュー「アップルマーク – Shut Down」で電源を切る。
【macOS Big Suryのインストール】
・事前に作成しておいたmacOS Big Surの起動可能なインストーラを使って、ダウングレードを実行。
・Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けた後に表示される画面で「Install macOS Big Sur」を選択しインストールを実行。
* ただし、上記の手順の際に「オプション」のみ表示され「Install macOS Big Sur」が表示されない方の場合には、他の方法を試みる必要もあるのではないかと思います。
でダウングレードできるようです。M1 Macの方は朗報ですね。
【追記 – M1 Macのダウングレードに関して:2021年12月20日時点】
この記事で情報収集していただき、無事にM1 Macのダウングレードに成功された方がツイートをしてくださっているようでしたので、引用させていただきます。
【SNS投稿の掲載に関して】
この記事では、Twitter サービス利用規約(ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾・本サービスの利用) に則り、Twitterから提供されている「埋め込み機能」を利用し、投稿を埋め込ませていただいています。
MontereyからBig Surへダウングレード、サイトを頼りにできました有りがとうさん______シリコンMacBook Airでzoomが外付usbカメラを認めないのでダウングレード。https://t.co/slih2lwT16
— 山内瞬葉 (@shunyoyamauchi) December 18, 2021
移行アシスタントも行ける。イラレなどの初期設定やATOKがクソ面倒なので
— 山内瞬葉 (@shunyoyamauchi) December 19, 2021
macOS Monterey環境や、macOS Big Sur環境でバックアップした「Time Machineのバックアップデータ」がない方は、
・「手順8」「手順9」
は省略してください。
手順1
:macOS Big Surの起動可能なインストーラの作成(今回はUSBを使いますが、SDカードなどでも可能なようです)
手順2
:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
手順3
:Apple IDのサインアウト(iCloudの設定「Macを探す」を解除・iCloudの接続解除など)
* ログアウトできるアプリやサービスなどは念のためログアウトしておきます
* 試した範囲ではCleanMyMac Xは、特に何もせずに、復元した際に使えるようでした
手順4
:macOSの起動可能なUSBインストーラの準備
手順5
:Startup Manager(Macの起動ディスクを一度だけ変更)で「Install macOS Big Sur」を選択し起動
* Intel Mac・M1 Mac・Mac miniなどで手順が違います
以下の 一般的な既知の注意点やダウングレード関連情報などを参照ください。
手順6
:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去(Macを消去)
手順7
:macOS Big Surをインストール
手順8
:macOS(今回は:macOS Big Sur または Monterey)のバックアップデータの準備(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
– Montereyのバックアップデータを使う場合には、事前にこの記事の
:【Macのダウングレードの疑問】macOS MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに使えるのか?
を参照ください。
手順9
:移行アシスタントでTime Machineから復元
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
【一般的な既知の注意点やダウングレード関連情報】
・MacとmacOS間の互換性について
同じ見た目のMac(パソコン本体)でも、販売が開始された年代によってインストールできるmacOS(パソコンの中身)に制限があるようです。
– 引用 –
Mac に当初付属していた macOS のバージョンが、その Mac で使える一番古いものになります。たとえば、出荷時に macOS Big Sur を搭載していた Mac には、macOS Catalina 以前をインストールすることはできません。
出典:
以前のバージョンの macOS を入手する | Appleサポート
2021年11月利用
上記の説明を考慮すると、2021年10月に販売開始された「M1 Pro」「M1 Max」では、macOS Montereyが当初付属していたmacOSになるため、macOS Big Surはインストールできないということになると思います。
また、お使いのMacと互換性のないmacOSを利用した際の注意喚起もされているようです。
– 引用 –
互換性のない macOS を使おうとすると、Mac が起動しなかったり、想定外の症状が現れたりする場合があります。
出典:
Mac に付属していたバージョンまたはそれより新しい互換性のあるバージョンの Mac オペレーティングシステムを使う | Appleサポート
2021年11月利用
・macOS間のTime Machineバックアップの互換性について
macOSでは、各バージョンのmacOS間で、Time Machineバックアップの互換性が違うようです。
– 引用 –
【macOS Monterey版】
重要:
Montereyを搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのバックアップはBig Sur以降を搭載したMacとのみ互換性があります。
Big Surのバージョンの表記では
– 引用 –
【macOS Big Sur版】
重要:
Big Surを搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのバックアップは古いバージョンのmacOSを搭載したMacとは互換性がありません。
出典:
MacでTime Machineを使ってファイルのバックアップを作成する | Appleサポート
2021年11月利用
macOS Montereyが2021年10月26日にリリースされる前の基本的な認識としては
「 新しいmacOSのTime Machineバックアップは、古いバージョンのmacOSに互換性はない 」
という認識でいましたが、macOS Monterey版の記載内容を見ると
「 Big Surには互換性がある?」
ように思える記載内容でしたので、今回は実際に検証してみました。
macOS Big Surの時にTime Machineバックアップをしてなくて、急遽、Montereyの環境のバックアップをする予定の方は、事前にこの記事内の
:【Macのダウングレードの疑問】macOS MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに使えるのか?
の内容をご確認ください。
* 今回のmacOS Montereyでの仕様変更は「前方互換性」というようです
・USBハブなどの問題について
ベータ版の時から報告されていたようですがUSBハブに関するトラブルの報告も散見されます。
USB hub failing under Monterey | Apple Developer Forums
(MontereyでUSBハブに障害が発生)
2021年11月利用
回答されている解決例としては
– 引用 –
My Solution (recently found out): Use a very short USB-C cable (e.g. 30cm)!
(最近見つけた解決例:非常に短いUSB-Cケーブル[例:30cm]の使用!)by Tiggar
とのことでした。
原因としては、USBのDriverKitをアップデートしたことによるドライバーの互換性によるものと推測されているようです。
Twitter上でも、日本のMacユーザーの方から報告されているようです。
:USBハブが認識しない① – Macユーザーの報告 | Twitter
:USBハブが認識しない② – Macユーザーの報告 | Twitter
:USBハブが認識しない③ – Macユーザーの報告 | Twitter
2021年11月利用
その他にも、Macに直接接続しても認識されない報告もあるようでした。
:Q:MACへのUSB直接接続で外部端末が認識されないトラブルが発生しています・・・| Appleコミュニティ
2021年11月利用
このトラブルに見舞われた場合、起動可能なUSBインストーラを作成し、使いたい場合に困りそうですね・・・
どうしても起動可能なインストーラを作成できなない場合には、Intel Macの方の場合、以下のインターネットリカバリ
その他の macOS のインストールオプション
macOS を復旧システムからインストールする場合、直近にインストールされていた macOS の最新バージョンがインストールされますが、一部例外があります。
Intel 搭載の Mac で「shift + option + command + R」キーを起動時に使った場合は、Mac に当初搭載されていた macOS か、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンがインストールされます。
出典:
macOS を再インストールする方法 | Appleサポート
2021年11月利用
も候補の1つになるのではないかと思います。実施する際には、インターネット接続が必要です。ダウングレード後に、アプグレードしたいmacOSを以下のサイト
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
2021年11月利用
からダウンロードして、使いたいmacOSにアップグレードすることになると思います。
(または、順番にアップグレード)
・ターミナル:sudoコマンドの利用に関する注意点と対応方法
ターミナルで「sudo コマンド」を実行する際にできない方は、事前にMacのパスワードを設定する必要があるようです。
:ターミナルで sudo コマンドを使うには管理者パスワードが必要 | Appleサポート
2021年11月利用
・「Macを探す」の解除・Apple IDをサインアウトした状態で実行。
macOS復元(macOS復旧)などでOSを再インストールする際などに
・Apple T2 セキュリティチップを搭載のMacの場合の不具合の報告
も散見しますので念のため、今回は「Macを探す」を解除しておきます。(アクティベーションロックの無効化)
以下の記事を一部参考にしています。
macOS復元(macOS復旧)システムの使い方など
:工場出荷版のソフトウェアを復元 – Apple Beta Software Program | Apple
2021年11月利用
-1008F エラーへの対応
:Macの起動時にエラー -1008F が表示される場合 | Appleサポート
・その他にも、サインアウトしておいた方がいいApple純正アプリなど
Appleの公式サイトでは、Macを売却・譲渡・下取りに出す前にサインアウトしておきたいApple純正アプリの情報についてもまとめて下さっているようでした。
iTunes からサインアウトする
macOS Catalina 以降をお使いの場合は、この手順は省略できます。iMessage からサインアウトする
メッセージ App を開いて、メニューバーから「メッセージ」>「環境設定」の順に選択します。「iMessage」をクリックし、「サインアウト」をクリックします。
出典
:Mac を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと | Appleサポート
2021年11月利用
この記事を読んでくださっているのは、macOS Montereyの状態の方ではないかと思いますので、「iCloud」(Apple ID)の他に「iMessage」もサインアウトしておいた方が良さそうです。
・Apple T2 セキュリティチップを搭載のMacでMontereyからダウングレードした方の注意喚起
T2チップ搭載Macの方は、事前に確認されることをお勧めします。
:T2チップ搭載MacでMontereyからダウングレードする際の注意喚起 – 個人ユーザーの報告(2021.11.16)| Twitter
・Startup Manager(Macの起動ディスクを一度だけ変更)の際の注意点
注意点①:Intel Mac・M1 Mac・Mac miniによる方法の違い
Macの機種によって、起動ディスクを一度だけ変更するStartup Managerの起動方法に違いがあるようです。
その他にも、M1 Macの方は、この記事の情報以外にも情報収集されることをお勧めします。
注:2021年11月11日時点までに、MacBook Air 2020のM1 Macの方で、macOS Big Surの起動可能なUSBインストーラが使えない方の事例の報告をいただいています。M1 Macの方は、国内外でダウングレード関連の情報が充実してくるまでは、しばらくダウングレードしない方が、安全かもしれません。
– 引用 –
起動ディスクを一度だけ変更する
MacまたはAppleシリコンを搭載したMacをオフにした状態で:
Macの場合: Optionキーを押したままMacを起動します。
Appleシリコンを搭載したMacの場合: 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでパワーボタンを押したままにします。
Mac miniの場合は、システム・インジケータ・ランプがオレンジ色になるまで待ちます。利用できる起動ディスクが表示されたら、そこで選択し、上矢印(Macの場合)または「続ける」ボタン(Appleシリコンを搭載したMacの場合)をクリックします。
出典:
Macの起動ディスクを変更する | macOSユーザガイド – Appleサポート
2021年11月利用
注意点②:
Apple T2 セキュリティチップ搭載Macの場合は、起動ディスクを変更するために、追加のセキュリティ機能を設定する必要がある場合もあるようです。
– 引用 –
重要:
MacにApple T2チップが搭載されている場合は、起動ディスクを変更するために、追加のセキュリティ機能を設定する必要がある場合があります。起動セキュリティユーティリティとは?を参照してください。
出典:
Macの起動ディスクを変更する | macOSユーザガイド(macOS Catalina)- Appleサポート
2021年11月利用
以下の記事に対応方法などが書かれています。
:起動セキュリティユーティリティについて | Appleサポート
2021年11月利用
・Intel MacとM1 Macの「Macを消去」の違い
Intel MacとM1 Macで、ディスクユーティリティを起動するまでの手順などに微妙に手順が変わるようです。
また、M1 Macの場合は、Bluetooth デバイスと Mac との接続が切れる旨の説明も書かれているようでした。自分のMacの環境で確認できた範囲では、Intel Macの環境でもBluetooth デバイスと Mac との接続が切れるようでした。MacBook Air・Proではない方は、USB ケーブルで使えるマウスやキーボーと準備しておくと、いざという時に安心ではないかと思います。後述しますが、Magic Keyboardは、充電ケーブル(Lightningケーブル)を接続すると使えました。
Intel Macの場合
:ディスクユーティリティを使って Intel 搭載の Mac を消去する | Appleサポート
2021年11月利用
M1 Macの場合(macOS Big Sur編)
– 引用 –
Mac を消去する前に
・・・
3.以下の手順を実行すると、Bluetooth デバイスと Mac との接続が切れます (ペアリングが解除されます)。Bluetooth 対応のキーボード、マウス、トラックパッドで以下の手順を実行する場合は、できれば USB ケーブルで接続してください。
出典:
ディスクユーティリティを使って Apple シリコン搭載の Mac を消去する | Appleサポート
2021年11月利用
* 今回はmacOS Big Surなのでこちらの記事になるかと思います
(ただし、macOS Big Surの起動可能なUSBインストーラが、M1 MacのmacOS Montereyの環境で使えるとしたら・・・)
M1 Macの場合(macOS Monterey編)
– 引用 –
macOS Monterey に「すべてのコンテンツと設定を消去」機能が追加されました。コンテンツ、データ、App を簡単に、しかも安全に消去できる一方で、インストールされているオペレーティングシステムはそのまま残せるという便利な方法です。macOS Monterey を搭載した Mac でこの機能を使える場合は、Mac を消去するほかのユーティリティよりも優先的に使ってください。
出典:
Mac のすべてのコンテンツと設定を消去する | Appleサポート
2021年11月利用
* macOS Montereyの場合はT2チップ搭載Macの方もこちらの手順となるようです
ただ、文章を読んだ感じでは、macOS Montereyでこの機能を使うと、おそらく、macOS Montereyが再インストールされるのではないかと推測します。
詳細に関しては、現在情報収集中です。
M1 Macのダウングレード方法例①:デュアルブートでダウングレード
・【参考情報】M1 Macのダウングレード方法例①:デュアルブートでダウングレード
M1 Macを使ってmacOS Big Surへダウングレードするチュートリアルを公開して下さっているようでした。
macOS起動可能なインストーラを使うようですが、さらに工夫をする必要があるようです。字幕で「自動翻訳 – 日本語」にすると概ね意味がわかりそうでした。
おそらくですが、M1 Macのダウングレードは、一筋縄にはいかなさそうです・・・
:Downgrade macOS Monterey to Big Sur without any data loss – Downgrade to Big Sur without erasing SSD by Mz Learning 2021.11.13 | YouTube
(macOS MontereyをmacOS Big Surへデータを失うことなくダウングレード – SSDを消去することなくBig Surへダウングレード)
起動可能なUSBインストーラを、そのような方法で使えるの?という新たな発見があるのではないかと思います。
要点としては、「macOS Montereyインストール」(インストーラ)を右クリックし、「パッケージの内容を表示」を選択後に表示される「Contents」内の
・macOS Montereyの「SharedSupport」
を、
・macOS Big Surの「SharedSupport」
に置き換えて使っているようです。
【追記:2021年11月20日】
Intel Macで上記の方法を
① 起動可能なUSBインストーラを作成する前に、macOS Montereyのインストーラ内の「SharedSupport」をmacOS Big Surの「SharedSupport」に変更して起動可能なUSBインストーラを作成する方法
② 起動可能なUSBインストーラを作成後にmacOS Big Surの「SharedSupport」に変更する方法
の2パターンを試した結果、自分のiMac 2017の環境では、macOS Montereyの環境が構築されるようでした・・・
M1 Macの方は、動画で紹介されているようにmacOS Big Surにダウングレードされるということでしょうか?
(M1 Macを持っていないので、試せません・・・)
チュートリアルのコメント(Jonasさん)に中には、M1 Macの方でダウングレードできない旨のコメントをされている方も中にはいるようでした。
(2021年11月20日時点では、コメントは削除されているようでした)
その方は、以下の方法でダウングレードできているようでした。
(以下の方法のチュートリアル動画に、ダウングレードできた旨の投稿があるようでした)
M1 Macのダウングレード方法例②:自動ダウングレード用プログラム
・【参考情報】M1 Macのダウングレード方法例②:自動ダウングレード用プログラム
参考までに、M1 Macなどのダウングレードに関して、非公式の方法でmacOS MontereyからmacOS Big Surへダウングレードするために、プログラムを作成・公開されている方もいるようです。
どうしても・・・と言う方は、必要に応じて参照ください。
:macOS downgrade to Big Sur (Intel & M1) by Michael Rieder 2021.11.9 | YouTube
(macOS Big Surにダウングレード Intel & M1)
2021年11月利用
YouTube動画の概要欄に掲載してある記事ページへのリンクや、GitHubに公開してくださっているプログラムの情報を見てみると、自己責任の旨の説明がしっかりと記載されていました。
【追記:2021年11月20日】
Intel Macで実施してみたところ、macOS MontereyからmacOS Big Surにダウングレードできるようでした。
M1 Macの方で試された日本の方からいただいた報告では、その方は、macOS Big Surにダウングレードできたようでした。
【手順例】(M1 Macの手順の一例です)
手順①
:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
– macOS Big Sur時代のTime Machineバックアップがない方は、必要に応じてmacOS Montereyの環境のTime Machineバックアップの作成
Time Machineバックアップの方法がわからない方は、
:macOSのバックアップデータの準備
を参照ください。
手順②
: Apple IDのサインアウト(iCloudの設定「Macを探す」を解除・iCloud・iMessageの接続解除など)
手順③
:16GB以上のUSBを「ディスクユーティリティ」でフォーマット(初期化)
-「名前:macOSCache」「フォーマット形式:Mac OS 拡張(ジャーナリング)」
* 名前は必ず「macOSCache」にする必要があるようです
フォーマット方法がわからない方は、
:macOSの起動可能なインストーラを作成する方法 – macOS Big Sur編
を参照ください。
手順④
: 手順③で作成した「macOSCache」と言う名前のUSBを接続した状態で、macOS復旧を起動し、「ターミナル」を起動
コンピュータをmacOS復旧で起動する
1. Macで、アップルメニュー >「システム終了」と選択します。
2. Macが完全にシステム終了するまで待ちます。Macが完全にシステム終了すると画面が黒くなり、すべてのランプ(Touch Barのランプを含む)が消えます。
3. 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで、Macのパワーボタンを押したままにします。
4. 「オプション」をクリックしてから、「続ける」をクリックします。
5. 確認が表示された場合は、復旧するボリュームを選択してから、「次へ」をクリックします。
6. 管理者アカウントを選択し、「次へ」をクリックします。
管理者アカウントのパスワードを入力し、「続ける」をクリックします。
メニューバーに「復旧」アプリケーションが表示されたら、ウインドウまたはメニューバーで使用可能なオプションを選択できます。
注:Intel Macの方は電源を入れてすぐに「command + R」を押し続けるとmacOS復旧が起動します
ターミナル:
コマンドラインで設定を変更します。
「復旧」アプリケーションで、「ユーティリティ」>「ターミナル」と選択します。
「復旧」アプリケーションに戻るには、「ターミナル」>「ターミナルを終了」と選択します。
出典:
Appleシリコンを搭載したMacでmacOS復旧を使用する | Appleサポート
2021年11月利用
手順⑤
:インターネットが接続された状態で、macOS復旧の「ターミナル」上で、以下のコードを実行
– 以下の手順を実行すると、現在のMacのデータなどが消去されます。
【実行コード】(半角英数)
bash < <(curl -s wipe.it-profs.de/11)
* 手入力に自信がない方は、「復旧」アプリケーションで「Safari」を起動し、インターネット検索(ローマ字で検索することになります)でコードをコピー(command + C)後に、ターミナルに貼り付ける(command + V)方法を試してみてください
コードを入力後、「enter」キーを押すと、
Do you want to delete all data on this computer?(y/n):
(このコンピュータの全てのデータを削除しますか?)
と表示されるので
【実行コード】(半角英数)
y
と入力後に「enter」キーを押すと、
① Macのデータの消去(初期化)
②「Macintosh HD」という新規ボリューム(ディスク)の作成
③ macOS Big Surのインストーラのダウンロード
④ macOS Big Surのインストール
が自動的に行えるようです。
今回試したMacの環境(有線LAN)では、①〜③はターミナル上で実行され合計で「20分」程でできました。
* 注:画像はIntel Macで試した際の出力例です。作成者のM1 Macでのチュートリアル動画では、USBを参照しているようですが、表示を見た限りでは、Intel Macの場合はUSBがいらない?のかもしれませんね…
その後、④で再起動を繰り返し「30分」程インストール自体に時間がかかりました。
macOS Big Surをインストール完了後、初期設定からは手動で行います。
2021年11月20日に試した際には、以下のように、macOS Big Sur バージョン 11.6にダウングレードできました。
「ディスクユーティリティ」で詳細を確認してみると「Macintosh HD」というボリューム名で、Macをフォーマット(初期化)して、macOS Big Surをインストールしたことがわかります。
手順⑥
:macOS(今回は:macOS Big Sur または Monterey)のバックアップデータの準備(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
- Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
- Montereyのバックアップデータを使う場合には、事前にこの記事の
:【Macのダウングレードの疑問】macOS MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに使えるのか?
を参照ください。
手順⑦
:移行アシスタントでTime Machineから復元
- Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
移行アシスタントの使い方がわからない方は、
:移行アシスタントでTime Machineから復元
を参照ください。
【手順詳細】macOS Montereyのダウングレード
(必要時、情報を追記・修正予定です)
手順1:macOS Big Surの起動可能なインストーラの作成
今回はUSBを使いますが、SDカードなどでも可能なようです。
まずは、以下のAppleの公式サイトから旧バージョンのmacOSインストーラ(今回はmacOS Big Surの例)をダウンロードします。
macOSのインストーラをダウンロード
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
* 2021年11月利用
* 利用時点では「macOS Monterey、macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra 他」がダウンロードできるようでした。
* 利用時点では「起動可能なインストーラ」を作成するために、空き容量が14GB以上のUSBなどの指定があるようでした。現在の指定状況はご自身でもよくご確認ください。
* ダウンロードできない場合は、他のウェブブラウザでも試してみてください。
上記のリンク先のダウンロードリンクをクリックすると「App Store」で旧バージョンのmacOSをダウンロードできるようになります。
「ダウンロード」をクリックします。
ダウンロード中・・・
ダウンロード完了?
利用中のmacOSのバージョンよりも、過去の世代の古いmacOSをダウンロードした際に、
macOS Big Sur インストールは新しいバージョンのmacOSからは開けません。
というエラー表示が出ますが、macOS起動可能なインストーラを作成することはできますので「終了」をクリックして、手順を進めてください。
・Finder – アプリケーション
内に
・macOS Big Surインストール
というインストーラがダウンロードできたことを確認できます。
参考までに、この旧バージョンのmacOSは新しいバージョンのmacOS環境ではそのままの状態では起動できません。
このインストーラを使うためには、USBなどで
・macOSの起動可能なインストーラを作成
する必要があります。
macOSの起動可能なインストーラを作成する方法 - macOS Big Sur編
【macOSの起動可能なインストーラを作成する方法 - macOS Big Sur編】
以下の手順は、「macOS Big Surインストール」がアプリケーションフォルダ内にある状態で実行していきます。
(ダウンロード後、操作をしなければアプリケーション内にあります)
ステップ1:
USBを再フォーマットします。
USBをMacに接続後、「Launchpad - その他 - ディスクユーティリティ」を起動します。
ディスクユーティリティの「表示」を「ボリュームのみを表示」にします。
左側の表示領域の「外部」の所でUSBが認識されたのを確認できます。
フォーマット形式が
・MS-DOS(FAT32)(一例)
* exFatなど
になっているので、macOSの起動可能なインストーラを作成するためにフォーマット形式を
・Mac OS 拡張
に変更(再フォーマット)するために、USB(USB 外部物理ボリューム)を選択した状態で「消去」をクリックします。
* 画像のUSBは「GIGASTONE」の表示
後で手間が省けるので、名前は「MyVolume」にします。
(名前を「MyVolume」にしないと、この後の記事の手順ではできません)
フォーマット形式は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択。
「消去」をクリックするとフォーマットが開始されます。
フォーマット完了。
ステップ2:
macOS起動可能なインストーラを作成します。
フォーマット完了後、「Launchpad - その他 - ターミナル」
を起動し、以下のコードを実行します。
コードをターミナルにコピー&ペースト後に「enterキー」を押します。
実行コード(半角英数)
sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
* 「Mac OS拡張」にフォーマットした際につけた名前を「MyVolume」にすると上記のコードをターミナルにコピー&ペーストするだけで、実行できます
他のバージョンのmacOSについても以下のAppleの公式サイトで公開されています。
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
* 2021年11月利用
* 利用時点では「macOS Monterey、macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra、macOS El Capitan」のコードがありました
「enter」キーを押すと、ログイン中のMacのパスワードを聞かれます。
半角英数でパスワードを入力後「enter」キーを押します。(パスワードを入力中は何も表示されません)
その後、継続するか聞かれるので
実行コード(半角英数)
Y
と入力後「enter」キーを押します。
処理が完了するまで待ちます。
その後、
出力結果
Install Media now available at "Volumes/Install macOS Big Sur"
となればmacOS Big Surの起動可能なインストーラの準備は完了です。
試した感じでは、「14分」程時間がかかりました。
記事の説明ではイメージがつきにくい方は、こちらの動画もご活用ください。
【macOS Monterey対応版】起動可能なインストーラの作成・注意点・使い方まで
- Bootable Installer for macOS by RehabC - デジタルで、遊ぶ。
視聴時間:11分40秒
手順2:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
何が起こるか、やってみないと分かりませんので、必要に応じて、USBなどに必要なファイルを保存しておくと安心です。
手順3:Apple IDのサインアウトなど
iCloudの設定で「Macを探す」を解除(アクティベーションロックを無効化)し、Apple IDにサインインしている場合は、Apple IDからサインアウト(iCloudの接続解除)します。
また、「iMessage」を利用されている方は、こちらもサインアウトしておきます。
その他にも、ログアウトできるアプリやサービスなどは念のためログアウトしておきます。
試した範囲では「CleanMyMac X」は、特に何もせずに、復元した際に使えるようでした。
手順4:macOSの起動可能なUSBインストーラの準備
手順1 で作成した「macOSの起動可能なUSBインストーラ」をMacに接続しておきます。
接続完了後、Macの電源をOFFにします。
手順5:Startup Managerで「Install macOS Big Sur」を選択し起動
【注意喚起:2021年11月11日時点】
macOS Big Surが出荷時の状態のM1 Macの方で、macOS Montereyの環境で起動可能なUSBインストーラが使えない事例も報告を受けています。そのため、macOS Monterey バージョン12.0.1 の環境のM1 Macで、ここの手順が実行できない可能性も懸念されます。
実際に起動できるか試して、起動できない場合、今後、より多くの情報が出てくるまでは、念のためダウングレードは待った方が安全ではないかと思います。
【追記 - M1 Macのダウングレードについて:2021年11月16日時点】
以下のmacOS Montereyのダウングレード方法を解説されている動画
のコメントを見てみると、Brandon Greenさんが、初期出荷状態がmacOS Big SurのM1 Macで、macOS Montereyにアップグレード後にmacOS Big Surの起動可能なインストーラが検出されない旨の報告(日本時間 2021年11月16日時点)をされているようでした。
上述の、日本の方から教えていただいた情報を掛け合わせると、暫定的な見解ではありますが、
・macOS Monterey beta版では「macOS Big Surの起動可能なインストーラ」が使えた
のですが、
・2021年10月にリリースされた正規版のmacOS Montereyでは、「macOS Big Surの起動可能なインストーラ」が検出されない
という認識なのではないかと思います。
そのため、これまでの一般的なダウングレードの手順では、macOS Big Surが出荷時の状態のM1 Maを一度macOS Montereyにアップグレードしてしまうとダウングレードを実行できないのかもしれません。
今後も情報を収集しつつ、必要であれば追記していきます。
Startup Manager(Macの起動ディスクを一度だけ変更)で「Install macOS Big Sur」を選択し起動します。
指示に従いパスワードを入力
この手順は、Intel Mac・M1 Mac・Mac miniなどで手順が違いますので、以下の文章をよくご確認ください。
- 引用 -
起動ディスクを一度だけ変更する
MacまたはAppleシリコンを搭載したMacをオフにした状態で:
Macの場合: Optionキーを押したままMacを起動します。
Appleシリコンを搭載したMacの場合: 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでパワーボタンを押したままにします。
Mac miniの場合は、システム・インジケータ・ランプがオレンジ色になるまで待ちます。利用できる起動ディスクが表示されたら、そこで選択し、上矢印(Macの場合)または「続ける」ボタン(Appleシリコンを搭載したMacの場合)をクリックします。
出典:
:Macの起動ディスクを変更する | macOSユーザガイド - Appleサポート
2021年11月利用
起動可能なインストーラの使い方もAppleの公式サイトに公開されています。
- 引用 -
起動可能なインストーラを使う
お使いの Mac が Apple シリコンを搭載しているかどうかを確認し、以下の該当する手順を実行します。
Apple シリコン
1.インストールする macOS のバージョンと互換性のある Mac をインターネットに接続し、起動可能なインストーラをその Mac に接続します。
2.Mac の電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けます。起動オプションのウインドウには、起動可能なボリュームが表示されます。
3.起動可能なインストーラを含むボリュームを選択し、「続ける」をクリックします。
4.macOS インストーラが開いたら、画面の案内に従います。
Intel プロセッサ
1.インストールする macOS のバージョンと互換性のある Mac をインターネットに接続し、起動可能なインストーラをその Mac に接続します。
2.Mac の電源を入れた直後または Mac を再起動した直後に「option (alt) ⌥」キーを押し続けます。
3.暗めの画面に起動可能なボリュームが表示されたら、「option」キーを放します。
4.起動可能なインストーラを含むボリュームを選択します。上向き矢印をクリックするか、「return」キーを押します。
起動可能なインストーラから起動できない場合は、起動セキュリティユーティリティの「外部起動」の設定が、外部メディアからの起動を許可するようになっているか確認してください。5.言語の選択画面が表示されたら、選択します。
6.「ユーティリティ」ウインドウから「macOS をインストール」(または「OS X をインストール」) を選択し、「続ける」をクリックして、画面の指示に従います。
出典:
macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
2021年11月利用
手順6:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去(Macを消去)
【注意喚起:2021年11月11日時点】
M1 Macの方は、macOS MontereyからBig Surへダウングレードする方法の国内外の情報が充実してくるまでは、しばらくダウングレードしない方が、安全かもしれません。
(理由:macOS Big Surの起動可能なインストーラが検出されない可能性が懸念されるため)
(以下の手順以外に、M1 Macの場合、「macOS復旧」で、左上部メニューの「復旧アシスタント - Macを消去...」を実行すると消去できるようです。その際には「Macをアクティベート」でインターネット接続が必要となるようです)
【ディスクユーティリティで手動でMacを消去する方法の例】
* ディスクユーティリティを使って「Macを消去」する場合の操作自体は、Intel Mac・T2チップ搭載Mac・M1 Macで概ね同じではないかと思います。
「ディスクユーティリティ」で、ストレージのデータを消去(Macの消去を)してフォーマット(初期化)をおこないます。
使用するには「ディスクユーティリティ」を選択した状態で「続ける」をクリックします。
ディスクユーティリティの表示設定
で「ボリュームのみを表示」または「すべてのデバイスを表示」をクリックします。
一例として、画面左端の「Macintosh HD」を選択した状態で、画面右上の「消去」のアイコンをクリックします。
*「すべてのデバイスを表示」の場合の例
任意の名前(後のことを考えると「Macintosh HD」という名前が無難です)をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「ボリュームグループを消去」をクリックするとがフォーマット(初期化)ができます。
フォーマット中・・・
フォーマット完了。
「Macintosh HD」(任意の名前)がある状態にして、画面左上の「×」印をクリックし「ディスクユーティリティ」を終了します。
*「すべてのデバイスを表示」の場合の例
【注意点】
注意点としては、フォーマット形式を「APFS(暗号)」にすると、インストール画面で、今回フォーマットしたディスク(ボリューム)を選択できなくなるようです。
macOSをインストールするディスクを選択してください。
このボリュームにディスクパスワードがあるため、このボリュームにはインストールできません。
そのためフォーマット形式を必ず「APFS」にするようにします。
その他にも、確認できた範囲では「Install macOS Big Sur」を起動ディスクに選択した場合、Bluetoothキーボード(Magic Keyboard)やBluetoothマウス(Magic Mouse)が反応しない事象も確認できました。対応例としては
【対応例】
・Magic Keyboardの場合は、充電ケーブル(Lightningケーブル)をMacに接続する
・有線USBマウスを使う
などで対応できそうでした。
手順7:macOS Big Surをインストール
【注意喚起:2021年11月11日時点】
M1 Macの方は、macOS MontereyからBig Surへダウングレードする方法の国内外の情報が充実してくるまでは、しばらくダウングレードしない方が、安全かもしれません。
(理由:macOS Big Surの起動可能なインストーラが検出されない可能性が懸念されるため)
・「macOS Big Surインストール」
を選択後、右下部の「続ける」をクリックします。
指示に沿って、進めます。
インストール先を、手順6 でフォーマット(または新規追加)したボリュームの
・「Macintosh HD」(任意の名前)
を選択しインストールを開始すれば、macOS Big Surの環境が構築できます。
macOS Big Surにダウングレード中・・・
再起動を何回か繰り返します。
再設定中・・・
無事にダウングレード完了!
お疲れ様でした。
インストール自体は「35分」程で完了しました。
Time Machineバックアップデータがない方は、後はお好みに応じてアプリを再インストールしたり、事前にUSBなどに保存しておいたファイルなどを移行してみてください。
macOS Big Sur時代のTime Machineバックアップデータや、macOS Monterey時代のTime Machineバックアップデータをお持ちの方は、以下の手順で復元していきます。
手順8:macOSのバックアップデータの準備
(Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。)
macOS Big Sur または MontereyのTime Machineのバックアップデータを準備します。(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
Time Machineバックアップ方法がわからない方は以下の動画も参照ください。
【動画で解説】Time Machineバックアップのやり方
- macOS 12 Montereyのアップデートで困らないために
視聴時間:8分51秒
* 動画ではMontereyを「モンタレー」と言っていますが、Montereyは「モントレー」のようでした…
* 動画投稿時点までの情報では、macOS MontereyのTime Machineバックアップは、macOS Big Surに「互換性がない」と推測されましたが、リリース後に公開された情報では、前方互換性(MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに互換性)があるようです。
外付けストレージ(外付けドライブ:例 外付けHDD・外付けSSD)に、Time Machineのバックアップを保存している場合は、事前にMacに接続しておきます。
今回は、Time Machineバックアップデータが保存されている外付けSSDをMacに接続します。
ネットワークディスク・クラウドにTime Machineのバックアップがある方は、ファイルサーバーのアドレスを控えておきます。
手順9:移行アシスタントでTime Machineから復元
(Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。)
「macOS復旧」で、「Time Machineから復元」の機能を試したところ、
このバックアップからデータを転送するには、移行アシスタントを使用する必要があります
という表示になり、「移行アシスタントを使ってください」とのことで、「Time Machineから復元」の方法では復元できませんでしたので、「移行アシスタント」を使います。
Time Machineバックアップの接続が確認できたら、Launchpad内の「その他 – 移行アシスタント」をクリックし「移行アシスタント」を起動します。
「移行アシスタント」起動後に、「続ける」をクリックします。
現在のMacのパスワードを求められるので、パスワードを入力し移行アシスタントの変更を許可します。
「Mac、 Time Machineバックアップ、 または起動ディスクから」を選択し「続ける」をクリックします。
今回は、外付けデバイスを選択し、手順を進めます。
「その他のサーバ...」をクリックするとファイルサーバなどのアドレスを入力する方式でも出来るようです。
「このMacに情報を転送:情報を転送するバックアップを選択してください。」の画面で移行したいバックアップデータを選択後、「続ける」をクリックします。
* Big Surの時の環境を復元予定の方は、Big Surの環境でTime Machineバックアップを作成した日付を元にしてデータを選択します。
* Montereyの時の環境を復元予定の方は、Montereyの環境でTime Machineバックアップを作成した日付を元にしてデータを選択します。
Big Surの環境のバックアップか、Montereyの環境のバックアップかは、日付で判断する必要があります。
復元したいアプリやファイルのあるバックアップデータを選択し、「続ける」をクリックするようにします。
「転送する情報を選択:このMacに転送する情報を選択してください。」で復元したい項目を選択し、「続ける」をクリックします。
転送する情報を選択
・アプリケーション
・ユーザー
・その他のファイルとフォルダ
・システムとネットワーク
今回は、全てにチェックを入れてデータを転送します。ここの表示の際に、バックアップを作成した時のMacのユーザー名と、現在のBig Surのユーザー名が同じ場合には
転送する情報を選択
⚠️ 競合が検出されました
と表示されますが、移行はできるようでした。
「パスワードを設定」をクリックします。
今後、ログインする際のパスワードを設定します。
今回は、以下の設定で実行しました。(お好みに応じて)
「このMacから既存のユーザ “mac(クリーンインストール時のユーザー名)” を削除して別のMacから “mac(バックアップ時のユーザー名)” を転送」
例:ユーザの名前が同じ場合
このMacには転送中のものと同じ名前のユーザアカウントがすでに存在します。 このMacのユーザを置き換えますか? それとも両方のアカウントを残しますか?
● このMacから既存のユーザ “mac(クリーンインストール時のユーザー名)” を削除して別のMacから “mac(バックアップ時のユーザー名)” を転送
□ 削除されたユーザのデータを “ユーザ” フォルダに残します。
○ 両方のユーザアカウントを残す
例:ユーザの名前が異なる場合
このMacにはすでにアカウントが存在します。 このMacの管理者アカウントを削除しますか? それとも両方のアカウントを残しますか?
● このMacから既存のユーザ “big sur(クリーンインストール時のユーザー名)” を削除して別のMacから “mac(バックアップ時のユーザー名)” を転送
□ 削除されたユーザのデータを “ユーザ” フォルダに残します。
○ 両方のユーザアカウントを残す
「認証」をクリックします。
「すでに認証されている既存のユーザのパスワード」(現在ログイン中のMacユーザのパスワード)を入力後に、「続ける」をクリックします。
転送の準備中・・・
転送中・・・
間もなく完了?
機能拡張ブロックの嵐・・・
再起動中・・・
データ移行完了!
転送容量にもよりますが、HDDでバックアップをとった方は、かなり時間がかかると思います。
今回は、SSDで100GB台を転送しましたが、転送自体は「45分」程で終わりました。
移行アシスタントのために今回はSSDを事前に購入しておいたので、正解でした。
参考値:HDDとSSDの違い
・昨年はHDDで移行アシスタント利用
:15MB/秒(数十MB/秒〜時折 一桁台)・今回はSSDで移行アシスタント利用
:70〜80MB/秒(一時的に一桁台、または100MB/秒 台になることもあり)
* SSDは500GBの容量中100GB台を利用中の状態で実施
* その後に検証したmacOS Montereyクリーンインストールの際に、移行アシスタントを使った時には、SSD 300GB台を利用中の状態で100GB台を転送したところ約1時間程かかりました。転送速度も 40〜50MB/秒 台(一時的に一桁台)と、速度が落ちるようでした
ただ、Montereyのバックアップデータの場合には、ログイン後に、Xcode検証で、ログイン画面が進まずプラス「20分」程の時間がかかることも経験しました。
Big Surのバックアップデータの場合には、デスクトップ画面が使えるようになってからXcodeの検証が長時間続きました…
移行完了後は、再度、各種デバイスや、アプリなどのアクセス許可の設定をする必要があります。
ダウングレード & データ移行 お疲れ様でした。
利用したSSD・外付けケースなどについて
参考までに、以下に今回、利用したSSD・外付けケース(Amazonで購入)などを掲載しておきます。
【利用したSSD】
Crucial SSD P5シリーズ 500GB M.2 NVMe接続 CT500P5SSD8JP 5年保証 国内正規代理店品
Amazon.co.jpで詳しく見てみる:
Crucial SSD P5シリーズ 500GB M.2 NVMe接続 CT500P5SSD8JP 5年保証 国内正規代理店品
楽天市場で詳しく見てみる:
検索ワード「Crucial SSD P5シリーズ 500GB M.2 NVMe接続 CT500P5SSD8JP」| 楽天市場
できれば「1TB」で余裕を持って使いたかったのですが、購入時の予算の兼ね合いで、今回はお試しとして「500GB」を選んでみました。
高速を期待していたのでハイエンドモデルの「Crucial SSD P5シリーズ」
シーケンシャル読込 : 3,400MB/s
シーケンシャル書込 : 3,000MB/s
にしました。
SSDを長持ちさせるコツの1例として、
・容量の大きいSSDで、少しの容量を使う
方法も考えられているようですので、起動ディスクなどで頻繁に読み書きをする場合には、容量が大きい方がいいのではないかと考えていました。
今回は、あくまで転送用のTime Machineバックアップ作成目的・・・と、自分に言い聞かせ、泣く泣く「500GB」にしています。予算に余裕があれば「2TB」を購入し、起動ディスクとしても使いたいと考えていました・・・
販売ページで「2TB」を確認していただくと感じるのではないかと思いますが、値段が跳ね上がります....
また、今回のSSDは、M.2 NVMe PCIe接続ということで、外付けSSDとして使うには、外付けケースも別途購入する必要があるようでした。
【利用したSSD用外付けケース】
Amazon.co.jpで詳しく見てみる:
UGREEN M.2 SSD ケース SATA/NVMe 両対応 外付けケース M key/B+M key 2230/2242/2260/2280 SSD対応 USB3.1 Gen2 10Gbps高速データ転送 エンクロージャ
楽天市場で詳しく見てみる:
検索ワード「UGREEN M.2 SSD ケース SATA/NVMe 両対応 外付けケース」| 楽天市場
他の方のレビューにあるように、取り付けの際に少し戸惑いました。
開封後の製品の匂いが若干気になりましたが、時間と共に軽減して、気にならなくなりました。
動画撮影時には、製品に付属のケーブルを利用しました。
製品説明では、
M.2 NVMe ハードドライブの読み取り/書き込み速度は最大900-998MB/秒
ということで、Crucial SSD P5シリーズのスペックを活かしきれていないのを承知で購入しました。
購入した理由としては、
過電圧、過電流、短絡、漏電、過熱、ノイズ防止システム搭載
という記載があったことと、予算を考慮し、購入することにしました。
実際に使ってみた感じでは、移行アシスタントで転送中に、ケースが熱くなりますが、ケースに素手で触れることはできるレベルでした。
移行アシスタントの転送スピードが、どうなるのか?気になっていましたが、上述の結果になりました。
欲を言えば、仮に、予算がプラス1万3千円あれば
【できれば欲しかったSSD用外付けケース】
Amazon.co.jpで詳しく見てみる:
Yottamaster Thunderbolt 3 NVMe M.2 SSDケース 雪の華デザイン 高放熱 40Gbps超高速 M.2 NVMe PCIe3.0×4 に対応 最大読込速度:2800MB/s ポータブル SSD外付けケース アルミニウム製 エンクロージャ グレー[TB3-T3]
楽天市場で詳しく見てみる:
検索ワード「Yottamaster NVMe M.2 SSDケース TB3-T3」| 楽天市場
Thunderbolt 3対応の外付けケースのようですが、こちらのハイスペックなSSD用の外付けケースも試したかった・・・
レビューを見てみると、M1 MacをはじめとしたMacで、こちらのケースを使用されている方がいくらかいるようでした。
レビューでは、計測値も公表してくださっている方もいるようでしたので、参考になるのではないかと思います。
羨ましい・・・
【Macのダウングレードの疑問】macOS MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに使えるのか?
今回のダウングレードを検証するにあたり、以下のApple公式見解である
- 引用 -
【macOS Monterey版】
重要:
Montereyを搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのバックアップはBig Sur以降を搭載したMacとのみ互換性があります。
【mac OS Big Sur版】
重要:
Big Surを搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのバックアップは古いバージョンのmacOSを搭載したMacとは互換性がありません。
出典:
MacでTime Machineを使ってファイルのバックアップを作成する | Appleサポート
2021年11月利用
の情報を、どのように解釈していいのか?迷いました・・・
例年では、Time Machineバックアップの互換性の問題で、悲しい思いをされている方も少なからずいらっしゃるようでしたので
「もし、新しいmacOS Montereyの環境で作成したTime Machineバックアップが、ダウングレードしたmacOS Big Surの環境で使うことができれば、救われる方もいるのではないか?」
と思い、実際に検証してみることにしました。
検証時点では、インターネット上にもTime Machineバックアップの互換性に関する情報がありませんでしたので、検証時に個人で確かめられた範囲の情報ではありますが、参考までにまとめておきます。
【疑問】
:macOS MontereyのTime Machineバックアップは、Big Surに使えるのか?
【結論】
:使える。
普通に、アプリが使えました。
(App Store以外で有料で購入したアプリも利用可能でした:例 CLIP STUDIO PAIN PRO・Parallels・CleanMyMac X)
ただし、以下の2つの事象に遭遇しましたので、注意が必要そうです。
① メール(Apple純正)の再構築が実施されない。
② 写真アプリ(Apple純正)が再構築されない。
①の「メールの再構築が実施されない。」に関しては、Big Surで作成しておいたTime Machineバックアップで移行アシスタントを使って復元した場合には、メールの初回起動時に
・メッセージの読み込み
という表示が現れて、「続ける」をクリックすると、これまで作成したフォルダや、保存しているメールなどの情報を再構築してくれましたが、Montereyで作成したTime Machineバックアップで移行アシスタントを使って復元してみると、メールはそのまま受信できましたが、これまで作成したフォルダや、保存してあったメールの情報がなくなっていました。
②の「写真アプリ(Apple純正)が再構築されない。」に関しては、Big Surで作成しておいたTime Machineバックアップで移行アシスタントを使って復元した場合には、初回起動時にライブラリの復元が始まり、これまで取り込んだ写真や動画などを使うことができましたが、Montereyで作成したTime Machineバックアップで移行アシスタントを使って復元してみると、
対応していないライブラリ
ライブラリ"写真ライブラリ"は、新しいバージョンの"写真"で作成されています。このライブラリを開くには、"写真"をアップグレードしてください。
という表示になり、そのまますぐに使えませんでした。「ほかを開く...」を選択し、新しいライブラリを作成すると、新しく写真や動画などを読み込むことができるようになりましたが、以前の写真や動画などは見られないようでした。
今回遭遇した事象は、たまたま?なのかもしれませんが、Montereyの環境でバックアップしたTime Machineのデータを移行アシスタントを使って復元する際には、事前のリスク管理も大切になりそうです。
念のため、
・写真アプリ(Apple純正)
・メール(Apple純正)
をお使い中の方は、事前に必要な写真や動画、メールの情報などをUSBなどに控えておくと安心なのかもしれません。
また、これからアップグレード予定の方は、Montereyへのアップグレード前に、事前にBig Surの環境でTime Machineバックアップを作成しておくといいのかもしれませんね。
【対応例】MontereyからBig Surにダウングレード・復元後に困ったこと・・・外付けHDDが認識しない
最終的には、Big Surで作成しておいたTime Machineバックアップで移行アシスタントを使って復元した環境で、この記事を書き始めましたが、困ったことが1つ起こりました。
それは、
・外付けHDDが認識しない・・・
* USB形式
現象でした。今回の検証用に移行アシスタントに使う用のTime MachineバックアップをSSD(USB-C形式)で作成していましたが、そちらは普通に反応していました。
3TBのHDDを、1TBはTime Machine用に、2TBはファイル保存用にして使っていましたが、
・いつもは接続後すぐにファイル接続のアイコンが表示されていたが、表示されない
・Time Machineのパスワードは求められるが、入力後、反応しない
・Finder上にも反映されない
・ディスクユーティリティでは、時折反応しているが、マウント解除されず、透き通った表示で、使用済み0GB表示
になって、しばらく途方にくれました…
これはかなり焦りました。なぜか?
そこには、
・外付けHDDに、Monterey版のダウングレードのチュートリアルに使う動画や画像が保存されていた
ためでした。
もう一度撮影などに挑戦するにも、精神的なダメージが大きいので、
「 しばらくダウングレードの記事を作成するのはやめようかな・・・」
と考えていました。(復旧できて本当に良かった・・・)
気になる解決例ですが、
・ディスクユーティリティで「Firs Aid」を実行
これで解決しました。
はじめは、ディスクユーティリティにも反映されていませんでしたが、
・一度HDDの接続を外した状態でディスクユーティリティを起動し、再度HDDを接続
すると反応し出しました。
「Firs Aid」を実施する場所は、「表示:すべてのデバイスを表示」にした状態で、透き通った表示になっているところを選択した状態で「Firs Aid」を実行しました。
実行結果自体は、「失敗」になっているようでしたが、すぐに、0GBの表示から、使用している現在の容量が反映されました。
いっときは、HDDが壊れた?とも思いましたが、無事に復旧できてよかったです。
復旧後は、すぐにチュートリアル用に撮影した動画や画像を新たにUSBにもバックアップしておきました…
全ての方が、このような不具合に遭遇するかは分かりませんが、自分と同じような現象に悩まされている方の参考になることがありましたら幸いです。
【まとめ】macOS Montereyのダウングレード
昨年も書かせていただきましたが、Windowsの場合には、アップデート後に比較的簡単にダウングレードできる機能も、一定期間あるようですが、Macの場合はWindowsのようなダウングレード機能がありません。
macOS Montereyに一度アップグレードしてしまうと、ダウングレードには、ある程度のMacのシステムに関する技術情報などを学ぶ必要があるので大変ですね・・・
Big Sur時代のTime Machineのバックアップデータがない方でも、MontereyのTime Machineのバックアップデータでも、ある程度は環境を復旧できそうではありましたが、データが消えるリスクは覚悟しておいた方が良さそうです。
今回は、
・macOSを移行アシスタントで復元
をするための手順を試してみましたが、事前に最新情報をよく調べておかないと、何かしらの困難に直面するリスクがあるのではないかと思いました。
せっかくコツコツとバックアップを取ってきた方でも、手順を間違えるとMacが一時的に使えなくなる可能性があるので、Time Machineのバックアップを使ってMacを復元する方法に関する最新の状況も把握しつつ、ダウングレードと環境の復元をするかどうか検討していただくと安心ではないかと思います。
【デュアルブート】Big Surにダウングレード後にMontereyも楽しむ方法
Big Surにダウングレード後に、できればMontereyを触ってみたい・・・
とお悩み中の方もいるのではないかと思います。
メインで使っているBig Surの環境はそのままで、Montereyを使う方法をまとめておきましたので、必要に応じて参照いただけますと幸いです。
:【macOS Monterey版】Macのアップデート前に知りたかった…デュアルブートで新旧macOS二刀流(Monterey+Big Sur編)
Macで2つの起動ディスクを使う方法
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