【追記:2021年10月19日】
2021年のmacOSの最新バージョンである
・macOS 12 Monterey(モントレー)
のリリースは
・2021年10月26日(火)*日本時間
の予定のようですね。
アップグレードされる方は、事前にバックアップをしておくと安心かと思います。
今年も可能な範囲で、デュアルブート、クリーンインストール、ダウングレード関連コンテンツを作成予定ですので、お楽しみに♪
こちらにリンクや情報などをまとめていきます
:【ロードマップ】macOS 12 Montereyアップデート前にチェック(口コミ・不具合情報なども)
【追記:2021年11月8日】
Monterey版の記事を公開しました。少しずつ分かりやすいように画像の追記や動画投稿予定です。
:【macOS Monterey編】Macのダウングレード&データ移行方法 – バックアップなし〜Time Machineの移行アシスタントまで対応(Monterey→Big Sur編)
【現状見解】macOS Big Sur版:Macのダウングレード方法 – Time Machine復元について(Big Sur→Catalina編)
2020年11月時点で、
・macOS復旧のTime Machineを利用した復元(Time Machineから復元)
を試してみましたが、現状では文鎮化リスクが高いのではないかと思います。
この記事を訪問してくださった方は、他の方の新たな報告などが出た後に、Time Machine復元を検討した方が賢明そうです。
【追記:2020年12月1日】
→ ダウングレード方法を検証していましたが、実際にTime Machineを利用した復元に成功しました。
後日、手順動画を以下のチャンネルに投稿予定です。記事のみではわからない方の参考になることがありましたら幸いです。
【追記:2020年12月4日】
チュートリアル動画を公開しました。この記事にも掲載中です。
動画を一通り視聴後に、この記事も読んでいただくと、macOS Big SurからmacOS Catalinaなどへのダウングレード関連の知識や手順、注意事項などの理解がしやすくなるのではないかと思います。
【macOS Big Surのダウングレード検証で使用したMac】
・iMac 2017 – 21.5インチ
・ストレージ:1TB Fusion Drive(HDD:Hard Disk Drive + SSD)
・メモリ:8GB
・CPU:2.3GHzデュアルコアIntel Core i5
・macOS:macOS Big Sur バージョン11.0.1
この記事では、macOS Big Surにアップデート(アップグレード)してみたものの、何かしらの理由によりダウングレード・アンインストールしたい方の情報収集の利便性を考え、Time Machineのバックアップデータを利用して、以前のmacOS Catalinaへのダウングレードとアプリやファイルの環境の復元をする方法に関する情報などをまとめておきたいと思います。
尚、一連の手順や注意事項などは、記事・動画投稿時点までに個人で情報収集できた範囲の情報となります。このページを訪問してくださった方が、記事閲覧や動画視聴時点には、新たな注意事項や仕様の変更なども考えられますので、他の方の投稿なども併せてご参照していただくと安心かと思います。
実際に、Macのダウングレードを実行する際には、自己責任のもとで実行していただきますようお願いします。
【追記:2020年12月15日】
macOS Big Sur 11.0.0リリース直後に、macOS Big Sur 11.0.1のリリースがありましたが、その後1ヶ月程で
・macOS Big Sur 11.1
のアップデートが公開されたようでした。
【動画で解説】macOS Big Sur編 – Macのダウングレード
:How To Downgrade From macOS Big Sur To Catalina Without Losing Data
視聴時間:18分10秒
* 手順1で、sudoコマンドを実行するにはMacにパスワードを設定する必要があります。
【手順の概略】Macのダウングレード方法 – Time Machine復元まで(macOS Big Sur → macOS Catalina編)
【方法・手順の概略:macOS Big Surの場合の一例】
旧macOS(今回はmacOS Catalina)の際にバックアップしたTime Machineのバックアップデータがない方は、
・「手順8」「手順9」「手順10」
は省略してください。
手順1
:macOS Catalinaの起動可能なインストーラの作成(今回はUSBを使いますが、SDカードなどでも可能なようです)
– 詳細手順ではUSBを使わずにmacOS復旧(インターネットリカバリ)を使った別の方法の補足説明・リンクもあります。
手順2
:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
手順3
:Apple IDのサインアウト(iCloudの設定「Macを探す」を解除・iCloudの接続解除など)
手順4
:macOSの起動可能なUSBインストーラの準備
手順5
:optionキー起動(Startup Manager)で「Install macOS Catalina」を選択し起動
– Appleシリコン搭載Macなどでは方法が違うようです。以下の 【一般的な既知の注意点】などを参照ください。
手順6
:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去
手順7
:macOS Catalinaをインストール
手順8
:旧macOS(今回は:macOS Catalina)のバックアップデータの準備(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
手順9
:リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)でMacを起動
– 電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
– AppleシリコンM1搭載Macの場合「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでMacのパワーボタンを押し続ける
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
手順10
:Time Machineから復元(Time Machineバックアップから復元)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
【一般的な既知の注意点】
・「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」のエラー
インターネットリカバリなどでダウングレードを試みる場合は遭遇するかもしれないようです。
対応例としては、macOSの起動可能なインストーラの作成(USBなど)とのこと。
:macOS再インストール時の「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」エラーと対応例関連の報告ツイート(個人ユーザー)| Twitter
・AppleシリコンM1チップ搭載Macの方の注意点:
2020年11月からリリースされたAppleシリコンM1チップ搭載Macについての注意事項が、2020年11月21日時点で、個人ユーザーの方から情報が投稿されているようでしたので簡単にまとめておきます。
要点としては、macOS復旧などで、ディスクユーティリティで
「SSD消去後に、macOSを再インストール」
すると文鎮化する(使えなくなる)ようです。OSの再インストールのみであればよさそうとこと。
その1
:M1チップ搭載MacのBig SurのOS復元や再インストールについての報告ツイート(個人ユーザー)| Twitter
2020年11月21日利用
その2
:その2:M1チップ搭載Macのクリーンインストールのトラブルについてのツイート(個人ユーザー)| Twitter
2020年11月21日利用
その3
:M1チップ搭載Macのクリーンインストールの注意喚起(個人ユーザー)| Twitter
2020年11月21日利用
その4
:新型 M1 Macmini 放送中に文鎮化する奇跡の放送(YouTube動画)
(3時間12分18秒あたりなどでエラー表示)
– 新型M1 Mac miniが文鎮化しました! 復旧できません! 初期不良?(YouTube動画)
→ 復旧方法例
:M1 mac mini 文鎮復活 アップルさん(YouTube動画)
その5
:Q:macOSの初期化・再インストールが行えなく困っています- デバイス:Macbook Air(M1チップ:2020) | Appleコミュニティ
2020年11月23日利用
その6
:macOS Big Sur バージョン11.0.0でクリーンインストールを考えている方への注意喚起投稿(個人ユーザー)| Twitter
最新の情報や、Appleの対応状況などはご自身でもよくお調べください。
【追記:AppleシリコンM1チップ搭載Macで、macOS復旧の際にmacOSを再インストールできないことへの対応方法】
2020年11月リリース開始されたApple M1チップ搭載Macで、macOS復旧の際に起こる、macOSを再インストールできないエラーの対応方法が、現地時間2020年11月20日(11月26日更新あり)に公表されたようです。
まだご存知でない、該当機種のMacユーザーの方はチェックしてみてください。
Apple Support
:If you get a personalization error when reinstalling macOS on your Mac with Apple M1 chip | Apple Support
2020年11月21日利用
上記の日本語版 – Appleサポート
:Apple M1 チップ搭載の Mac で macOS を再インストール中にパーソナライズエラーが表示される場合 | Appleサポート
2020年12月12日利用
また、macOS復旧などの起動方法に違いがあるようですので以下のページも事前にご確認ください。
Appleサポート
:Appleシリコンを搭載したMacでmacOS復旧を使用する | Appleサポート
2020年11月23日利用
・「Macを探す」の解除・Apple IDをサインアウトした状態で実行。
macOS復元(macOS復旧)などでOSを再インストールする際などに
・Apple T2 セキュリティチップを搭載のMacの場合の不具合の報告
も散見しますので念のため、今回は「Macを探す」を解除しておきます。
以下の記事を一部参考にしています。
macOS復元(macOS復旧)システムの使い方など
:工場出荷版のソフトウェアを復元 – Apple Beta Software Program | Apple
2020年11月21日利用
・Macの起動ディスクを変更の際の注意点
:Apple T2 セキュリティチップ搭載Macの場合は、起動ディスクを変更するために、追加のセキュリティ機能を設定する必要がある場合もあるようです。
“重要: MacにApple T2チップが搭載されている場合は、起動ディスクを変更するために、追加のセキュリティ機能を設定する必要がある場合があります。起動セキュリティユーティリティとは?を参照してください。”
出典:
Macの起動ディスクを変更する | macOSユーザガイド(macOS Catalina)- Appleサポート
2021年3月22日
以下の記事に対応方法などが書かれています。
:起動セキュリティユーティリティについて | Appleサポート
2021年3月22日
・Time Machineを活用した「完全復元」の際の手順で気をつけること
ダウングレードのエラーへの対応方法などについて、触れられています。
これからTime MachineでCatalinaへダウングレードを試みる方は事前に確認しておくことをお勧めします。
:macOS11 Big SurのTime Mahine復元を利用したダウングレード方法に関して(個人報告)| Twitter
2020年11月29日利用
・Time Machineを活用した「完全復元」について
macOSをダウングレードする際に、クリーンインストール(ストレージ内のデータを削除後に初期化した状態でmacOSをインストールする方法)を実行後に「移行アシスタント」で、最新のmacOS(Big Sur)で作成したバックアップデータを利用して、古いバージョンのmacOS(Catalina)にデータを移行(復旧・復元)することを考えている方は、注意が必要そうです。事前に以下の情報をよくご確認ください。
最新のmacOSで作成したバックアップを、ダウングレードのmacOS環境で使う場合に困った事例
:Q:10.14→10.10 ダウングレード。Timemachineのデータ を移行したい | Appleコミュニティ
・Time Machineを活用した「完全復元」を使う際のボリュームのフォーマット形式の違いについて
macOS Mojave以降バージョンのTime Machineのバックアップを復元する場合には
・「APFS」(Apple File System)
を選択。それ以外のバージョンのTime Machineのバックアップを復元する場合は
・「Mac OS拡張(ジャーナリング)」
を選択。
ボリュームのフォーマット形式の違いなど
:工場出荷版のソフトウェアを復元 – Apple Beta Software Program | Apple
2020年11月21日利用
・Time Machineの仕様について
Time Machineの仕様について
重要: Big Surを搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのバックアップは古いバージョンのmacOSを搭載したMacとは互換性がありません。
Time Machineの説明で記載されている仕様
:MacでTime Machineを使ってファイルのバックアップを作成する – macOSユーザガイド | Appleサポート
2020年11月21日利用
・macOS Big Surの環境で作成したファイルなどについて
今回の方法では、古いバージョンのmacOS(Catalina)環境の時の状態に戻ります。そのため、macOS Big Surの環境で作成したファイルなどについては、あらかじめ、USBなどに必要なファイルなどを保存しておき、データを移行させる必要があります。
【詳細手順】macOS Big Sur版:Macのダウングレード方法 – Time Machineのバックアップデータで復元
事前に、上述の 【一般的な既知の注意点】 をチェックし、該当となる注意点で対応をした状態で以下の手順を実行します。
手順1:macOS Catalinaの起動可能なインストーラの作成
* USBを用意できない方向けに
【補足:古いバージョンのmacOSのインストールに関して】
の所で、インターネットリカバリ(電源起動直後に Shift + Option + Command + R を、地球儀マークが出るまで同時に押し続ける – インターネット接続が必要です)を活用して古いmacOSをインストールする方法も解説しています。
まずは、以下のAppleの公式サイトから旧バージョンのmacOSインストーラをダウンロードします。
macOSのインストーラをダウンロード
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
* 2020年11月利用
* 利用時点では「macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra 他」がダウンロードできるようでした。
* 利用時点では「起動可能なインストーラ」を作成するために、空き容量が12GB以上のUSBなどの指定があるようでした。現在の指定状況はご自身でもよくご確認ください。
【追記:2021年1月3日】
WebブラウザのFirefoxで試してみたところApp storeを指定して開いてみるとApp Storeのトップページが表示され、
App Storeに接続できません
という表示になり、macOSインストーラをダウンロードできませんでしたが
・Safari
・Google Chrome
ではApp Storeでダウンロードできるようでした。
上記のリンク先のダウンロードリンクをクリックすると「App Store」で旧バージョンのmacOSをダウンロードできるようになります。
ダウンロード完了後に以下のエラー表示
This copy of the macOS Catalina installer application is too old to be opened on this version of macOS.
日本語訳:
macOS Catalinaインストーラアプリは、このバージョンのmacOS(Bi Sur)では古いので開けません。
が出ますが、
・Finder – アプリケーション
内に
・macOS Catalinaインストール
というインストーラがダウンロードできたことを確認できます。参考までに、この旧バージョンのmacOSは新しいバージョンのmacOS環境ではそのままの状態では起動できません。
このインストーラを使うためには、USBなどで
・macOSの起動可能なインストーラを作成
する必要があります。
【補足:古いバージョンのmacOSのインストールに関して】
その他にも、「Macに当初付属していたバージョンのmacOS、または、そのバージョンに一番近い、現在も利用可能なバージョンを再インストールする」方法もあります。USBを用意できない・・・という方は、参考にしてみてください。
リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)から起動する際の「キー入力の種類」や「macOS復元」の例外など
:macOS 復元から macOS を再インストールする方法 | Apple
2020年11月21日利用
試しにiMac 2017で「shift + option + command + R」を実行してみた所、1時間ほど地球儀マークの画面の後に、「macOS High Sierra」をインストールできる「macOSユーティリティ」が起動しました。Apple純正のBluetoothマウス・キーボード共に反応しました。
* 後日試してみた所、5分くらいで「macOSユーティリティ」が起動することもありました。
あとは、
手順6
:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去
手順7
:macOS Catalinaなどをインストール
– 通常通りにApp Storeで検索すると「macOS Big Sur」がヒットするようでした。
– そのため、「macOS 10.13 High Sierra」がインストールできた後に
macOSのインストーラをダウンロード
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
* 2020年11月利用
* 利用時点では「macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra 他」がダウンロードできるようでした。
で「macOS 10.15 Catalina」のダウンロードリンクをクリックするとApp Storeでダウンロード・インストールできるようでした。
手順8
:旧macOS(今回は:macOS Catalina)のバックアップデータの準備(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
手順9
:リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)でMacを起動
– 電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
– AppleシリコンM1搭載Macの場合「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでMacのパワーボタンを押し続ける
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
手順10
:Time Machineから復元(Time Machineバックアップから復元)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。
の手順を踏めば、Time Machine復元までいけるのではないかと思います。
事前に以下の手順もお忘れなく、
手順2
:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
手順3
:Apple IDのサインアウト(iCloudの設定「Macを探す」を解除・iCloudの接続解除など)
【macOSの起動可能なインストーラを作成する方法】
以下の手順は、「macOS Catalinaインストール」がアプリケーションフォルダ内にある状態で実行していきます。
(ダウンロード後、操作をしなければアプリケーション内にあります)
ステップ1:
USBを再フォーマットします。
USBをMacに接続後、「Launchpad – その他 – ディスクユーティリティ」を起動します。
ディスクユーティリティの「表示」を「ボリュームのみを表示」にします。
左側の表示領域の「外部」の所でUSBが認識されたのを確認できます。
フォーマット形式が
・MS-DOS(FAT32)
になっているので、macOSの起動可能なインストーラを作成するためにフォーマット形式を
・Mac OS 拡張
に変更(再フォーマット)するために、USB(USB 外部物理ボリューム)を選択した状態で「消去」をクリックします。
*今回はUSBは「GIGASTONE」の表示
任意の名前をつけます。フォーマット形式は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」を選択。
フォーマット完了後、「Launchpad – その他 – ターミナル」を起動し、以下のコードを実行します。
・「MyVolume」
の所を、先程再フォーマットでつけた名前(今回は「INSTALLER」) に変更してから「enterキー」を押します。
実行コード(半角英数)
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
他のバージョンのmacOSについても以下のAppleの公式サイトで公開されています。
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート
* 2020年11月利用
* 利用時点では「macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra、macOS El Capitan」のコードがありました。
操作手順がイメージしやすい方法としては
入力コード(半角英数)
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume
と入力後、「スペースキー」でスペースを1つあけた状態で、デスクトップ画面などに表示されているUSBの表示を、ターミナル画面内に、ドラッグ&ドロップすると
実行コード(半角英数)
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/INSTALLER
*「INSTALLER」の所は再フォーマットでつけた名前に変更してください。
になります。その状態で「enter」キーを押すと、ログイン中のMacのパスワードを聞かれます。
半角英数でパスワードを入力後「enter」キーを押します。(パスワードを入力中は何も表示されません)
その後、継続するか聞かれるので
実行コード(半角英数)
Y
と入力後「enter」キーを押します。
処理が完了するまで待ちます。
その後、
出力結果
Install Media now available at “Volumes/Install macOS Catalina”
となればmacOS Catalinaの起動可能なインストーラの準備は完了です。
手順2:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ
【一般的な既知の注意点】で上述のように、今回紹介する方法では、古いバージョンのmacOS(Catalina)環境の時の状態に戻ります。
macOS Big Surの環境で新たに作成したファイルなどは消えますので、USBなどにファイルを保存しておく必要があります。
手順3:Apple IDのサインアウト(「Macを探す」を解除)
iCloudの設定で「Macを探す」を解除し、Apple IDにサインインしている場合は、Apple IDからサインアウトします。
【一般的な既知の注意点】で上述のように、macOS復元などでOSを再インストールする際などに
・Apple T2 セキュリティチップを搭載のMacの場合の不具合の報告
も散見しますので念のため、「Macを探す」を解除しておきます。
「システム環境設定 – Apple ID」でサインアウトし、iCloudなどの接続を解除。
手順4:macOSの起動可能なUSBインストーラの準備
手順1 で作成した「macOSの起動可能なUSBインストーラ」をMacに接続しておきます。
Macの電源をOFFにします。
手順5:Macの起動ディスクを一度だけ変更 – optionキー起動(Startup Manager)で「Install macOS Catalina」を選択し起動
事前に、手順1 で作成した「macOSの起動可能なUSBインストーラ」をMacに接続した状態で以下の手順を実施します。
電源を入れた直後に「optionキー」を押し続けます。
その後、どのシステムを利用するか選択できる画面になります。
「Install macOS Catalina」をダブルクリックします。
手順6:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去
注1:上述の 【一般的な既知の注意点】 – AppleシリコンM1チップ搭載Macの方の注意点 にも掲載させていただきましたが、2020年11月21日確認時点では、2020年11月リリースの新型Mac「AppleシリコンM1チップ搭載Mac」をお使い中の方は、念のため、ここの手順を実施しないほうが賢明です。「パーティションを作成」ではなく、「消去」の機能を使ったから起こったのか?などの詳細がまだ掴めませんので、更なる情報が公表されるまで、待ちましょう。
【その後の追記】
2020年11月リリース開始されたApple M1チップ搭載Macで、macOS復旧の際に起こる、macOSを再インストールできないエラーの対応方法が、現地時間2020年11月20日(11月26日更新あり)に公表されたようです。
Apple Support
:If you get a personalization error when reinstalling macOS on your Mac with Apple M1 chip | Apple Support
2020年11月21日利用
注2:上述の【一般的な既知の注意点】 – Time Machineを活用した「完全復元」の際の手順で気をつけること で触れさせていただいたように、ダウングレードには、ある程度のリスクがあることを心構えしてく必要があります。
心配な方は、もう少し情報が出てくるまでは、macOS復旧・macOSユーティリティなどで「Time Machineから復元」を使ったダウングレードをしない方がいいのかもしれません。
注3:確認できた範囲では「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した場合、ここの手順の際に、Bluetoothキーボード(Apple純正)が反応しない事象も確認できました。対応例としては、有線USBキーボードにすると反応するようでした。その他の対応例としては、macOS復旧(電源を入れた直後にcommandキー + Rキー同時押しをアップルマークが表示されるまで押し続ける)では、Bluetoothキーボードが反応するようでした。事前に、macOS復旧のディスクユーティリティで、「Macintosh HD」を選択しボリュームグループを消去することで再フォーマット(初期化)ができるのではないかと思います。
上記の手順が終了後、optionキー起動(Startup Manager)で「Install macOS Catalina」を選択して起動する際に表示される「macOSユーティリティ」内のディスクユーティリティで再フォーマットした「Macintosh HD」があることを確認し、「Upadate」というAPFSボリュームが表示されるようであれば、「Upadate」を選択した状態で、「-:APFSボリュームを削除」し、コンテナ内に「Macintosh HD」がある状態にしてmacOS Catalinaをインストールします。
「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した場合、APFSボリュームの表示が「Macintosh HD – Data」「Upadate」になるようでしたので、記事に反映させました。
注4:いつも有線マウスを主に使っていたので気がつきませんでしたが、「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した場合、Bluetoothマウス(Apple純正)も反応しないようでした…対応例としては、有線USBマウスは反応するようでした。
そのため、実際に実行してみて無線キーボード・マウスが反応しない方は上述の
【補足:古いバージョンのmacOSのインストールに関して】
その他にも、「Macに当初付属していたバージョンのmacOS、または、そのバージョンに一番近い、現在も利用可能なバージョンを再インストールする」方法もあります。USBを用意できない・・・という方は、参考にしてみてください。
リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)から起動する際の「キー入力の種類」や「macOS復元」の例外など
:macOS 復元から macOS を再インストールする方法 | Apple
2020年11月21日利用試しにiMac 2017で「shift + option + command + R」を実行してみた所、1時間ほど地球儀マークの画面の後に、「macOS High Sierra」をインストールできる「macOSユーティリティ」が起動しました。Apple純正のBluetoothマウス・キーボード共に反応しました。
あとは、
手順6
:ディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去手順7
:macOS Catalinaなどをインストール
– 通常通りにApp Storeで検索すると「macOS Big Sur」がヒットするようでした。
– そのため、「macOS 10.13 High Sierra」がインストールできた後にmacOSのインストーラをダウンロード
:macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート* 2020年11月利用
* 利用時点では「macOS Big Sur、macOS Catalina、macOS Mojave、macOS High Sierra 他」がダウンロードできるようでした。で「macOS 10.15 Catalina」のダウンロードリンクをクリックするとApp Storeでダウンロード・インストールできるようでした。
手順8
:旧macOS(今回は:macOS Catalina)のバックアップデータの準備(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。手順9
:リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)でMacを起動
– 電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
– AppleシリコンM1搭載Macの場合「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでMacのパワーボタンを押し続ける
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。手順10
:Time Machineから復元(Time Machineバックアップから復元)
– Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。の手順を踏めば、Time Machine復元までいけるのではないかと思います。
事前に以下の手順もお忘れなく、手順2
:USBなどに必要ファイルの保存・バックアップ手順3
:Apple IDのサインアウト(iCloudの設定「Macを探す」を解除・iCloudの接続解除など)
の方法もダウングレードの選択肢の1つになるのではないかと思います。
「macOSユーティリティ」内のディスクユーティリティで、ストレージのデータを消去します。
以下のAppleのページでは、
macOS復元(macOS復旧)システムの使い方など
:工場出荷版のソフトウェアを復元 – Apple Beta Software Program | Apple
2020年11月21日利用
ディスクユーティリティで、起動ディスクの再フォーマット(初期化)する方法として
・パーティション作成
する方法が紹介されているようでした。文面を読む限りでは、結局、データを消去しているようです。
個人で調べられる範囲で、関連情報を探してみると
・パーティション作成の際に、意図的に割合を変更させて挙動を確認した際に困ったケース
の投稿もあるようでした。具体的には、元のシステムの比率を残して新たなパーティションを作成した所、元のシステム領域は使えない状態になったようですので、実行する際には気をつけてください。
上記のようなリスクも考えられるので、
・消去
などの機能を使って再フォーマット(初期化)をする方法を解説しておきます。
確認できた範囲では「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した場合、キーボード入力をする際に、Bluetoothキーボードが反応しない事象も確認できました。(追記:Bluetoothマウスも反応しない事象を確認…)
【対応例】
有線USBキーボード(マウス)にすると反応するようでした。
有線USBキーボードを用意できない方は、
・【macOS復旧で再フォーマットする方法の例】(ここの手順解説の後にあります)
で、他の方法を解説していますので、参照ください。
普通にキーボードやマウスが使える方や、有線USBキーボード・マウスの方は以下の手順を進めます。
「macOSユーティリティ」の画面で、
・「ディスクユーティリティ」
を選択後、「続ける」をクリックします。
ディスクユーティリティの表示設定で「ボリュームのみを表示」をクリックします。
(一例です)
APFSボリュームの表示で
・「Macintosh HD – Data」
・「Upadate」
が確認できると思います。
ボリュームの中の「Macintosh HD – Data」を選択した状態で、「消去」のアイコンをクリックします。
任意の名前をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「ボリュームグループを消去」をクリックするとストレージの再フォーマット(初期化)ができます。
念の為、今回は、「ボリュームグループを消去」を実行しています。実行すると
・「Macintosh HD – Data」
のボリュームが削除され、
・「Macintosh HD」(任意の名前):APFSボリューム
*名前は「Macintosh HD」の方が、今後以降のTime Machine復元の際に探す手間が省けるかもしれません。
の名前でストレージが再フォーマット(初期化)されます。
続いて、「Upadate」を選択した状態で、
・「-:APFSボリュームを削除」
します。
(コンテナ内に)「Macintosh HD」(任意の名前)がある状態にしてmacOS Catalinaのインストールの手順を進めます。
*「表示:すべてのデバイスを表示」の状態の表示例です。
「表示:ボリュームのみ表示」の場合は、内蔵の所に「Macintosh HD」(任意の名前)というボリューム名が表示されると思います。
【macOS復旧で再フォーマットする方法の例 – マウスが使えることが前提】
*「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した際に、何かしらのマウス(有線マウスなど)が使えることが前提の方法です。手順の際に Bluetoothキーボードが反応しないが、有線キーボードを用意できない…という方が対象です。
*「Install macOS Catalina」を起動ディスクに選択した際にBluetoothマウス・キーボード共に反応せずに、有線マウス・キーボードを用意できない方は、手順6 – 注4 で前述の方法を参照ください。
電源を入れた直後にcommandキー + Rキー同時押しをアップルマークが表示されるまで押し続ける
*2020年11月からリリースされたAppleシリコン搭載(SoC:M1)のMacの場合、以下の記事のmacOS Big Surのページを確認した所、macOS復旧(macOS復元)の操作方法がやや変更しているのかもしれません。Appleシリコン搭載Macでクリーンインストール手順を進める予定の方は、事前にご確認ください。
1.コンピュータをmacOS復旧で起動する:
をご確認ください。
:Time Machineバックアップからすべてのファイルを復旧する – macOSユーザガイド | Appleサポート
2020年11月21日利用
「macOS復旧」の画面で、
・「ディスクユーティリティ」
を選択後、「続ける」をクリックします。
ディスクユーティリティの表示設定で「ボリュームのみを表示」をクリックします。
(一例です)
ボリュームの中の「Macintosh HD」(または、「Machintosh HD -Data」)を選択した状態で、「消去」のアイコンをクリックします。
任意の名前(以下の画像や一連の手順例では、違いがわかりやすいように「Mac HD」と入力していますが「Macintosh HD」の方が無難です)をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「ボリュームグループを消去」をクリックするとストレージの再フォーマット(初期化)ができます。
「ボリュームグループを消去」を実行しているので
・「Macintosh HD」(システムボリューム)
・「Machintosh HD -Data」(データボリューム)
のボリュームが削除され、
・「Mac HD」(任意の名前)
*名前は「Macintosh HD」のままの方が、今後以降のTime Machine復元の際に探す手間が省けるかもしれません。
の名前でストレージが再フォーマット(初期化)されます。
再フォーマット完了。
*Macに慣れない方は、名前は「Macintosh HD」のままの方が無難かもしれません。
上記の手順が終了後に、一度Macの電源をOFFします。
その後、電源ボタンを押した直後に「optionキー」を押し続ける
・optionキー起動(Startup Manager)で「Install macOS Catalina」を選択
して起動します。
その後、「macOSユーティリティ」内のディスクユーティリティで再フォーマットした
・「Mac HD」(任意の名前)
* 再フォーマットの際に「Macintosh HD」という名前にした方は「Macintosh HD」があることを確認
があることを確認します。
その他に、
・「Upadate」
というAPFSボリュームが表示されるようであれば、「Upadate」を選択した状態で、
・「-:APFSボリュームを削除」
します。
「Mac HD」(任意の名前)がある状態にして、以下の手順を進めます。
手順7:macOS Catalinaをインストール
「macOSユーティリティ」画面で
・「macOSインストール」
を選択後、「続ける」をクリックします。
指示に沿って、進めます。
インストール先を、手順6 で再フォーマット(または新規追加)したボリュームの
・「Macintosh HD」または「Mac HD」(任意の名前)
を選択しインストールを開始すれば、macOS Catalina環境が構築できます。
インストール自体は、30分程で完了しました。
macOS Catalina時代のTime Machineバックアップデータがない方は、あとはお好みに応じてアプリを再インストールしたり、事前にUSBなどに保存しておいたファイルなどを移行してみてください。
macOS Catalina時代のTime Machineバックアップデータをお持ちの方は、以下の手順で復元していきます。
手順8:旧macOS(今回はmacOS Catalina)のバックアップデータの準備
(Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。)
旧バージョンのmacOS(例:Catalina)のバックアップデータを準備します。(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどのバックアップ)
外付けストレージ(外付けドライブ:例 外付けHDD・外付けSSD)に、Time Machineのバックアップを保存している場合は、事前に(電源をいれた状態で)Macに接続しておきます。
ネットワークディスク・クラウドにTime Machineのバックアップがある方は、ファイルサーバーのアドレスを控えておきます。
手順9:リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)でMacを起動
(Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。)
リカバリーモードのmacOS復旧(macOS復元)を起動させるには、
・電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
(AppleシリコンM1搭載Macの場合「起動オプションを読み込み中」と表示されるまでMacのパワーボタンを押し続けます。その後、「オプション」をクリックしてから、「続ける」をクリックし手順を進めます)
と通常とは違う表示になります。
今回は使いませんが、参考情報として、上記の起動方法では「macOSを再インストール(macOS Catalinaを再インストール)」の所で、Macに最後にインストールされていたバージョンの macOS をインストールを選択できる起動方法のようです。
Apple ロゴ などが表示されたら、キーから指を放す。(心配な方は押し続けても大丈夫です)
その後、「パスワードがわかっているユーザを選択」が表示されます。(初回の場合は、ここの手順があるかもしれません)
ユーザーのアイコンをクリックすると「次へ」が表示されます。「次へ」をクリックします。
パスワードを入力後、「続ける」をクリックします。
その後、リカバリーモード(macOS復元・macOS復旧)が表示後、「macOSユーティリティ」の画面が表示されます。
参考までに、リカバリーモードには、いくつかキー入力の種類もあるようです。
出典
:macOS 復元から macOS を再インストールする方法 | Apple
2020年11月21日利用
手順10:Time Machineから復元(Time Machineバックアップから復元)
(Time Machineのバックアップデータがない方は、ここの手順は省いてください。)
Time Machineのバックアップデータから、旧バージョンのmacOS(Catalina)の際に作成しておいたバックアップデータを使って、以前の環境を復元します。
「macOSユーティリティ」の画面で、
・「Time Machineバックアップから復元」
を選択後、「続ける」をクリックします。
「続ける」をクリックし、Time Machine復元の手順を進めます。
macOS Catalinの際に作成したバックアップデータの入ったディスクを選択します。
復元したいバックアップを選択します。
注意点として、
・macOS Big Surの時に作成したTime Machineのバックアップデータが、macOS Catalinaのバージョンとして表示
されますので、作成日をよく確認していただき、macOS Catalinaの際に作成したバックアップデータを選ぶようにします。
バックアップ内容の保存先ディスクの選択します。
復元準備中・・・
復元中・・・
復元が完了。
必要に応じて、事前にUSBなどに保存しておいたファイルを戻します。
実際には、メールの再読み込みやXcodeなどの検証などと、ごちゃごちゃします。しばらくは、もったりして作業がしにくいのではないかと思います。
時間の余裕のある時に実施した方が良さそうです。
【Time Machineのバックアップデータがネットワークディスク・クラウドにある場合】
事前に、画面右上部の「WiFiマーク」をクリックしWiFiの設定をします。
インターネット接続完了後に、
・「復元元を選択」
で、左下の
・「その他のサーバ…」
をクリック後に表示される画面
Time Machineバックアップに使用されているファイルサーバーのアドレスを入力してください。
で、事前に控えておいたファイルサーバーのアドレスを入力し
・「接続」
をクリックし、設定を進めます。
やってみて分かったこと・注意点など:Macのダウングレード
【対応例付き】macOS Big SurからCatalinaへのTime Machine復元で、2回文鎮化しました
今回この記事の動画チュートリアル(動画は後日公開予定です)を作成・検証するために、macOS Big Surの状態から、「Time Machineの復元」機能だけを使って、macOS Catalinaに戻す方法を検証してみた所・・・・
途中までは、復元処理が行われていましたが、最終的に以下の画面になりました。
いわゆる文鎮化(Macがパソコンとして使えない状態)ですね・・・
3時間ほど経過後の文鎮化ですので、期待していた分ダメージが大きいです…
ここから復旧させるのも大変です。
元のmacOS Big Surの環境に戻そうとしても、Time Machineのバックアップから選択できない状態(バージョンがCatalinaのバージョンのみ表示)になりました。
macOS復元(macOS復旧)で起動後(この時点では、Catalinaを再インストールが選べるようでした)に、ディスクユーティリティで、壊れているストレージ「Macintosh HD」「Macintosh HD – Data」のデータを消去しようとしても、「Macintosh HD」の方は、
“Macintosh HD”のマウントを解除できませんでした。プロセス659(〜)で使用中です。
ディスクのマウントを解除できませんでした。:(-69888)操作が失敗しました…
というエラーが表示されて消せませんでしたので、しばらく困りました。
(後で分かったこととしては「Update」というボリュームを事前に「-:ボリュームの削除」で削除すると「Macintosh HD」も「-:ボリュームの削除」で削除できました)
【事例1:そのままTime Machine復元を実行 – macOS Big Surのダウングレード失敗の対応例】
手順の一例としては、ディスクユーティリティを起動後
・表示設定で、「すべてのデバイスを表示」にする
・コンテナ(自分の場合は「コンテナdisk2」)を選択した状態で、ボリュームの「+:選択したコンテナにAPFSボリュームを追加します」をクリックして新たな「APFSコンテナ」を作成
してから、ディスクユーティリティを終了します。その後
・「macOSを再インストール」
を実行するとmacOS Catalinaのインストールが実行できました。(macOS Catalinaのクリーンインストールした状態:まっさらなmacOS Catalina)
実はここでも問題が発生しました。「commandキー + Rキー」を同時押しの起動では、Bluetoothキーボードが反応しているようでしたが、macOSをインターネットから再インストールするために必要な、WiFiのパスワードを入力する際に反応しませんでした。(有線マウスを使っていたので気がつきませんでしたが、おそらくBluetoothマウスも使えなかったのではないかと思います)
対応例としては、有線USBを接続した所、反応するようでした。
今回は、macOS Big SurからmacOS Catalina時代に完全復元する動画も撮影したかったので、
・macOS Big Surへアップデート
・macOS Big Sur時代にとっておいたTime Machineバックアップデータを「移行アシスタント」で復元
しました。HDDで転送したこともあり、移行アシスタントが終了するまでには 6時間以上かかりました。(朝起きたら完了していたので正確な時間はわかりません)
【事例2:APFSボリューム削除・追加で検証 – macOS Big Surのダウングレード失敗の対応例】
復旧完了後に、今度はボリュームを削除・追加する方法で試してみた所、復元完了の表示が出た後に、上述のエラーマークが出たと思ったら、Appleマークが出現し、macOS復旧画面が表示されるようになりました。
結局macOS Catalinaを起動できないようでした。
状況としてはコンテナ内に
・「Macintosh HD」(システムボリューム)
・「Machintosh HD -Data」(データボリューム)
がある状況だったので、手順6・手順7 と同様に、ボリュームを再フォーマット後に、macOS Big Surを「macOSインストール」でインストールすることで対応しました。
【学び】macOS Big SurからCatalinaへのTime Machine復元をするには、macOS Catalinaの環境で行う必要ありか?
上述のように文鎮化で、検証作業が終了するまでに、かなり時間がかかってしまいました・・・
文鎮化する理由が、手順のどこの問題なのか?分からずに途方に暮れていました。
試行錯誤を繰り返す中で、今回の経験から、現時点でわかったこととしては
・macOS Big SurからmacOS CatalinaにTime Machine復元でダウングレードするには、まず始めにmacOS Catalinaのインストールが必要そう
ということでした。
これ以上の検証は、現状のMacやバックアップ環境では時間がかかりすぎるのでやめておきます。
今後、さらに他の方の経験も、Macユーザーの皆さんに共有されることをお待ちしております…
【追記】
こちらも参考になりそうですね。
:Q:Big Sur いくつかのソフトが未対応のため、Catalinaに戻したい | Appleコミュニティ
復元の所要時間など
300GB程度の復元でしたが、Time Machineの復元処理自体は、外付けHDD(USB3.0)を利用して、3時間ほどで完了しました。
HDDの場合は、容量やUSBのスペックなどによっては、さらに時間がかかるのではないかと思います。
macOS Big Surを「Time Machineから復元」で復元できる?
macOS Big Surの復元がどうなっているのか気になりましたので、まっさらなmacOS Big Surの状態(クリーンインストール)で、「Time Machineから復元」(フォーマット形式:Mac OS拡張 – ジャーナリング)を使おうとしたところ以下の表示になりました。
「移行アシスタント」を利用してくださいとのことでした。
時間を計測してみたところ、朝の8時から開始し、夜の9時までかかりました・・・
13時間…
【まとめ】macOS Big Surのダウングレード
Windowsの場合には、アップデート後にダウングレードできる機能も、一定期間あるようですが、Macの場合はWindowsのようなダウングレード機能がありません。
macOS Big Surに一度アップデートしてしまうと、ダウングレードには、ある程度のMacのシステムに関する技術情報などを学ぶ必要がありそうですので大変ですね・・・
Catalina時代のTime Machineのバックアップデータがない方は、積み上げてきた物を失うリスクがありそうです。今後はアップデート前に、アプリの対応状況などをよく調べてからアップデートを検討した方が良さそうですね。
今回は、
・macOS復旧のTime Machineを利用した復元(Time Machineから復元)
を試してみましたが、事前に最新情報をよく調べておかないと、文鎮化リスクが高いのではないかと思いました。
せっかくコツコツとバックアップを取ってきた方でも、手順を間違えるとMacが一時的に使えなくなるリスクがあるので、Time Machine復元に関する最新の状況も把握しつつ、復元するかどうか検討していただくと安心ではないかと思います。
【二刀流】Macのダウングレード前に知りたかった…デュアルブートで新旧macOSを使う方法(Big Sur+Catalina編)
その他にも、macOS Catalina時代のTime Machineバックアップをとっていなくて困っている方用に、macOS Big Surにアップデート後にCatalina環境も同時に使える方法をまとめておきました。
アプリが対応するまでの時間稼ぎなど、思いの外、使い勝手が良さそうです。
:Macのダウングレード前に知りたかった…デュアルブートで新旧macOS二刀流(Big Sur+Catalina編):解説動画付き
– 【macOS Monterey編】Macのダウングレード&データ移行方法 – バックアップなし〜Time Machineの移行アシスタントまで対応(Monterey→Big Sur編)
– 【macOS Big Sur編】Macのクリーンインストール & 移行アシスタント
– macOS Big Surにアップデートしてみた結果…マウス・ペンタブレットのドライバーの再インストールで試行錯誤
:【丑年】はがきデザインキットの使い方入門 2021(一覧)