【macOS Ventura対応版】起動可能なインストーラの作成方法・注意点など

【macOS Ventura対応版】起動可能なインストーラの作成方法・注意点などを解説

 

【動画で解説】macOS Venturay対応版
– 起動可能なインストーラの作成・注意点・使い方まで

 

 


視聴時間:10分39秒

macOS 13 Ventura(ベンチュラ)の環境で、macOSの起動可能なインストーラを作成する方法について解説しておきました。

 




 

【動画の内容:macOS起動可能なインストーラの作成方法】

0:00 USBなどのフォーマット方法
2:13 macOSをダウンロード
4:00 コマンドの実行
6:08 起動可能なインストーラの使い方

 

【追記 – M1 Macのダウングレードに関して①:2022年10月30日時点】

M1 MacでmacOS VenturaからmacOS Montereyにダウングレードできる報告があるようでした。macOS Montereyの起動可能なインストーラを作成後に、以下の手順を実行されているようでした。
手順例としては、

【Macの消去】
・Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けた後に表示される画面で「オプション」を選択。
・左上部のメニュー内の「ユーティリティ – ターミナル」を選択。
・ターミナルで「resetpassword」と入力し「Enterキー」を押す。
・新たに表示されるウインドウ(「パスワードをリセット」)をクリック後に表示される、左上部の「復旧アシスタント – Macを消去」を選択。
・表示されるウインドウで「Macを消去」を選択。
・インターネット接続(右上部のメニュー内のWiFi設定など)の設定後に「Exit to Recovery」を選択。
・左上部のメニュー「アップルマーク – Shut Down」で電源を切る。

【macOS Montereyのインストール】
・事前に作成しておいたmacOS Montereyの起動可能なインストーラを使って、ダウングレードを実行。
・Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けた後に表示される画面で「Install macOS Monterey」を選択しインストールを実行。

でダウングレードできるようです。M1 Macの方は朗報ですね。
(実際にダウングレードを実行する際には自己責任でお願いします)
動画でまとめてくださっている日本の方もいます。
Ventura→Montereyダウングレード【M1 Mac編】| 竹のしんの「ものづくり」チャンネル(YouTube動画)

 

【追記 – M1 Macのダウングレードに関して②:2022年11月6日時点】

macOS Venturaをクリーンインストール(初期化)しようとしたところ、M1 MacでmacOS VenturaからmacOS Montereyにダウングレードしてしまった報告もあるようでした。
手順例としては、

【Macの消去】
・Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けた後に表示される画面で「オプション」を選択。
・「macOS復旧」のウインドウに表示されている「次へ」をクリックし手順を進める。
・表示された「復旧」の画面で「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリック。
・「表示:ボリュームのみを表示」の状態で表示される「Macintosh HD ボリューム」を選択した状態で「消去」をクリック。
・名前を「Macintosh HD」、フォーマットを「APFS」に設定した状態で「消去」をクリックし、指示に従い手順を進める。

【macOS Montereyのインストール】
・Macを消去した後に、再起動した画面で「オプション」を選択。
(再起動がない場合には、Macの電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続ける)
・その後、指示に従い「Macのアクティベート」を実行。
・「Macのアクティベート」完了画面で「終了して”復旧”に戻る」を選択。
・表示された「復旧」の画面で「macOS Montereyを再インストール」を選択し指示に従い手順を進める。

おそらく初期出荷状態がmacOS MontereyのM1 Macではないかと思いますが、今回の方法でダウングレードできるようであればmacOS Montereyの起動可能なインストーラを作成しなくてもいいので便利ですね。
(この動画を投稿してくださったM1 Macユーザの方は、再アップグレードに手間がかかったかと思いますが…)
(実際にダウングレードを実行する際には自己責任でお願いします)

日本の方が動画で報告してくれています。
macOS VenturaをクリーンインストールしたらMontereyに戻ってしまった | Ken Matsumotoチャンネル(YouTube動画)

 

参考情報として、2022年10月30日(日)に確認時点では、英語版の公式サイトでmacOS Venturaで作成したTime Machineバックアップの互換性に関する説明が公開されているようでした。
* その後2022年11月8日(火)に確認時点では、日本語版のサイトでも公開されているようでした。 

 

– 引用 –

Important:
If you create a backup on a Mac running macOS Monterey or later, the files can only be restored to a Mac running Big Sur or later.

(重要: macOS Monterey 以降を実行している Mac でバックアップを作成する場合、ファイルは Big Sur 以降を実行している Mac にのみ復元できます。)

出典:
Back up your files with Time Machine on Mac – Apple Support
2022年10月利用

 

– 引用 –

重要: macOS Monterey以降を搭載したMacでバックアップを作成した場合、そのファイルはBig Sur以降を搭載したMacにのみ復元できます。

出典:
MacでTime Machineを使ってファイルのバックアップを作成する(バージョン:macOS Ventura 13)- macOSユーザガイド | Appleサポート
2022年11月利用

 

とのことですので、macOS Venturaで作成したTime MachineバックアップもmacOS Montereyと「前方互換性」があるようです。
ただし昨年試した感じでは、写真アプリのライブラリが使えない可能性なども懸念されますので、事前に大切なデータは、Time Machineバックアップ以外に、USBなどに保存しておくのが賢明ではないかと思います。
基本的には、macOS Monereyにダウングレードする場合には、macOS Monereyの環境で作成したTime Machineバックアップを使われることをお勧めします。

 

macOS 13 Ventura(ベンチュラ)の環境で、macOSの起動可能なインストーラを作成するために必要な

・USBやSDカードなどの外部ドライブのフォーマット(Mac OS拡張への初期化方法)の手順
・新旧のmacOSのダウンロード方法
・起動可能なインストーラ作成のために必要なコードとターミルでの使い方
・作成したmacOSの起動可能なインストーラの使い方
(Venturaから、Montoreryにダウングレードするための考え方の一例)

や、一連の手順での注意点などについて動画で解説してみました。
アップルシリコン搭載Mac(M1 Mac・M2 Mac)などで一部例外もあるかもしれませんが、macOS起動可能なインストーラを使うことで、

指定した歴代のmacOSバージョンへの:
・アップグレード(アップデート)
・ダウングレード
・デュアルブート環境の構築

などができます。
指定したバージョンに関する注意点としては、

・Macの互換性の問題

があるようです。そのため、どのバージョンのmacOSでも使えるというわけではなさそうですので、事前に動画で紹介しているAppleの公式サイトの情報をよくご確認ください。

また、利用中のmacOSのバージョンよりも、過去の世代の古いmacOSをダウンロードした際に、

 

macOS Ventura:古いmacOSダウンロード後のエラー表示:macOS Montereyr インストールは新しいバージョンのmacOSからは開けません

 

macOS Monterey インストールは新しいバージョンのmacOSからは開けません。

というエラー表示が出ますが、macOS起動可能なインストーラを作成することはできますので「終了」をクリックして、手順を進めてください。

 

 

動画で紹介しているAppleのサイトへのリンク・起動可能なインストーラ作成のためのコード

 

 

*各リンクは、2022年10月30日利用

 

macOS起動可能なインストーラの作成関連

 

 

macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート

動画で使用している起動可能なインストーラ作成用コード(Montereyの例)

sudo /Applications/Install\ macOS\ Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume

* 「Mac OS拡張」にフォーマットした際につけた名前を「MyVolume」にすると上記のコードをターミナルにコピー&ペーストするだけで、実行できます。詳しくは、動画を参照ください。

 

macOS Ventura:ターミナル - macOS起動可能なインストーラ作成用コード(Montereyの例)

 

Create a bootable installer for macOS | Apple Support
* 2022年10月末時点でmacOS Venturaのダウンロード・起動ディスク作成コード

macOS をダウンロードする方法 | Appleサポート
* 2022年10月末時点でmacOS Venturaのインストーラをダウンロードする方法

 

 

ターミナル:sudoコマンドの利用に関する注意点と対応方法

 

 

ターミナルで sudo コマンドを使うには管理者パスワードが必要 | Appleサポート

 

 

Macの機種別:Macの起動ディスク変更方法とT2チップの注意点

 

 

Macの起動ディスクを変更する | macOSユーザガイド – Appleサポート
* Intel Mac・M1 Mac・Mac miniの起動ディスク変更方法

Apple T2 セキュリティチップを搭載した Mac の起動セキュリティユーティリティについて | macOSユーザガイド – Appleサポート
* T2チップ搭載Macで認識しないなどの対応方法

Macの起動セキュリティユーティリティとは? | macOSユーザガイド – Appleサポート
* T2チップ

 

 

Macの機種別:起動可能なインストーラの使い方

 

 

起動可能なインストーラの使い方もAppleの公式サイトに公開されています。

 

– 引用 –

起動可能なインストーラを使う

お使いの Mac が Apple シリコンを搭載しているかどうかを確認し、以下の該当する手順を実行します。

 

Apple シリコン

1.インストールする macOS のバージョンと互換性のある Mac をインターネットに接続し、起動可能なインストーラをその Mac に接続します。

・Mac に当初搭載されていた macOS のバージョンが、その Mac で使える一番古いものになります。
・起動可能なインストーラは macOS をインターネットからダウンロードするわけではありませんが、Mac のモデルに固有のファームウェアやその他の情報を入手するためにインターネット接続が必要です。

2.Mac の電源を入れ、起動オプションのウインドウが表示されるまで、電源ボタンを押し続けます。起動オプションのウインドウには、起動可能なボリュームが表示されます。
3.起動可能なインストーラを含むボリュームを選択し、「続ける」をクリックします。
4.macOS インストーラが開いたら、画面の案内に従います。

 

Intel プロセッサ

1.インストールする macOS のバージョンと互換性のある Mac をインターネットに接続し、起動可能なインストーラをその Mac に接続します。

・Mac に当初搭載されていた macOS のバージョンが、その Mac で使える一番古いものになります。
・起動可能なインストーラは macOS をインターネットからダウンロードするわけではありませんが、Mac のモデルに固有のファームウェアやその他の情報を入手するためにインターネット接続が必要です。

2.Mac の電源を入れた直後または Mac を再起動した直後に「option (alt) ⌥」キーを押し続けます。
3.暗めの画面に起動可能なボリュームが表示されたら、「option」キーを放します。
4.起動可能なインストーラを含むボリュームを選択します。上向き矢印をクリックするか、「return」キーを押します。
起動可能なインストーラから起動できない場合は、起動セキュリティユーティリティの「外部起動」の設定が、外部メディアからの起動を許可するようになっているか確認してください。

5.言語の選択画面が表示されたら、選択します。
6.「ユーティリティ」ウインドウから「macOS をインストール」(または「OS X をインストール」) を選択し、「続ける」をクリックして、画面の指示に従います。

出典:
macOS の起動可能なインストーラを作成する方法 | Appleサポート

 

起動可能なインストーラを使えるようになると、お好きなバージョンのMac環境を構築できたり、ダウングレードできたりと、Macの幅が広がりそうですね。

 

 

by 子供プログラマー

 

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