macOS Ventura:Macのクリーンインストール(初期化)とは?
【macos Venturaは、いつリリースされる?】
日本時間の2022年10月25日(火)に
・macOS 13 Ventura(マックオーエス 13 ベンチュラ)
がリリースされました。
Macユーザーにとって気になるのは、Venturaの新機能はもちろんですが、アップグレード(アップデート)後の様子(Macの調子)について気になる方も多いのではないかと思います。
毎年恒例となっている秋のmacOSのバージョンアップですが、リリース後の他のMacユーザーの報告を調べつつ
「いつ頃アップグレードしようか・・・」
「今回はアップグレードをしないでおこうか・・・」
などと迷われる方もいるのではないかと思います。
Mac歴の長い方の中には
「バグの修正状況を確認して・・・良さそうなら、そろそろクリーンインストールしようかな?」
などと、習慣になっているMacのクリーンインストールを実行する時期を見計っている方もいるのではないかと思います。
【Macのクリーンインストールとは?】
一般的にmacOSのクリーンインストールとは、ハードディスクなどのストレージのデータを一度消去し、何も記録されていない初期化した状態にしてから、macOSをインストールする手順のことをさすようです。
一度Macを初期化することになるので、クリーンインストールを検討される方の中には
・Macを手放す予定の方
(使わなくなったMacを買い取り業者に売ったり・譲渡・下取りなどに出す)
もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、Macを手放す予定の方はもちろん、macOS Venturaにアップグレード後に、一度まっさらな状態のMacにして、Macのファイルシステムを整理する目的や、新しいバージョンのアップグレードに関する不具合の回避目的などで実行される方向けに、Macのクリーンインストールや、工場出荷状態にする方法に関連する情報などをまとめておきたいと思います。
昨年(2021年)の動向を復習してみると、macOS Monterey 12をリリースしてから、その後1ヶ月半程で(安定版?の)
・macOS Monterey 12.1
のアップデートが公開されたようでした。
そのため、macOS Venturaにアップグレード後にクリーンインストールを検討されている方は、公開後約1ヶ月程度の期間を見て、バグの修正がされてくるようであれば、MacのVenturaへのアップグレードとクリーンインストールを検討される方もいるのではないかと思います。
【追記:2022年11月11日(金)】
2022年11月11日には、macOS Ventura 13.0.1がリリースされました。
Macのクリーンインストールのメリットとは?
一般的に考えられている、Macのクリーンインストールのメリット(利点)としては
・初期化できる
(これまでの古いシステムデータなどのクリア、アプリやファイルのクリア)
・今、必要なアプリやファイルを再考する良い機会となる
(入れたけど使わなかったアプリもありますよね・・・ファイル整理の機会にも)
・結果として、ストレージの容量の削減や、Macの動作の高速化(あくまで以前よりは軽くなる可能性)につながる
などが挙げられるのではないかと思います。
自分自身は一昨年(2021年)から、macOSのアップグレード後にクリーンインストールをするようになりました。実際にやってみて感じたこととして、ファイル系の整理の利点に加えて、Macの仕組みについて考えるきっかになり、Macに関するノウハウを学ぶ良い機会になっています。
Macのクリーンインストールのデメリット・リスクとは?
一方、一般的なデメリット(欠点)やリスクとしては、
・特定のMacの環境下では気を付けないといけないリスクも考えられている
(OSをインストールできない報告例)
・初めて実施する際は、不安になる
(失敗リスクの軽減のために、事前の情報収集はしっかりとする必要はありそうです)
・時間と手間がかかる!
(移行アシスタントでアプリやファイル復元も含めると、時間かかります。HDDのMacの方はクリーンインストールに時間がかかり、外付けHDDで移行アシスタントを実行される方は、かなりの時間がかかります・・・)
・自分で入れたアプリケーションをインストールし直す必要がある
(上記のように自力でファイル移行をされる方も散見します。また、「移行アシスタント」でアプリやファイルを移行できますが時間がかかります)
といったところでしょうか。
ただ、昨年のmacOS Montereyからは、「T2チップ搭載Mac」「M1 Mac」の方は
・システム設定の「すべてのコンテンツと設定を消去」を使った初期化
が使えるようになりましたので、クリーンインストールの敷居が一気に下がったのではないかと感じています。
「T2チップ搭載Mac」「M1 Mac」の方は、Macのクリーンインストールが簡単にできるので羨ましいです。
【Macの疑問】クリーンインストール後に元のアプリやファイルを復元するには?
元の環境(ファイルやアプリ)に復元できるかどうかは、かなり気になる問題ですよね。
基本的には、Macのクリーンインストール後には、macOSの初期設定のみの状態になります。
クリーンインストール後に、アプリやファイルを復元する方法としては、
復元例1
:USBなどに必要なアプリやファイルだけを入れておき復元する
復元例2
:「移行アシスタント」で元のアプリやファイルを復元する
* 外付けのストレージ(HDD・SSD)やクラウドにバックアップした「Time Macine」の情報から必要なアプリやファイルを復元
などの方法があるようです。
今回は、Macのクリーンインストール後に、元のMacの環境を再現したい方の情報収集の利便性を考え、「復元例2」の方法で復元する方法をまとめておきます。
【お願い】この記事の内容に関して
この記事では、macOS Venturaをクリーンインストールしたい方の情報収集の利便性を考え、macOS Venturaのクリーンインストールの方法例と、Time Machineのバックアップデータを利用して、移行アシスタントでアプリやファイルの環境を復元する方法に関する情報などをまとめておきたいと思います。
尚、一連の手順や注意事項などは、記事・動画投稿時点までに個人で情報収集できた範囲の情報となります。このページを訪問してくださった方が、記事閲覧や動画視聴時点には、新たな注意事項や仕様の変更なども考えられますので、他の方の投稿なども併せてご参照していただくと安心かと思います。特にT2チップ搭載Macや、M1/M2 Macの方は、この記事以外にも関連情報を事前によく調べられることをお勧めします。
実際に、Macのクリーンインストールを実行する際には、自己責任のもとで実行していただきますようお願いします。
クリーンインストール & データ移行の検証をしたMac・Time Machineバックアップ環境について
【Macの環境】
・iMac 2017 21.5inch
– ストレージ:Fusion Drive 1TB
– メモリ:8GB
– CPU:2.3GHz デュアルコア Intel Core i5
– グラフィックス:Intel Iris Plus Graphics 640 1536 MB
– macOS:macOS Ventura バージョン 13.0(予定)
– フォーマット形式:APFS(クリーンインストール前)
【Time Machineバックアップの環境】
・フォーマット形式:APFS暗号化
・バックアップ内容:「macOS Ventura時点のバックアップ」
【動画で解説】macOS Ventura版:
Macのクリーンインストール & 初期化・工場出荷状態に戻す方法
– How to Clean Install Mac. Delete Erase & Reset
視聴時間:20分50秒
初期出荷・工場出荷状態に戻す方法から、クリーンインストール後に、Time Machineバックアップを使って、Macの環境を復元する方法までを解説しています。
記事のみでは分かりにくい場合に、ご活用いただけますと幸いです。
【動画の内容:macOS Venturaのクリーンインストール】
0:00 はじめに
0:33 お願い
1:18 M1・T2 Macのクリーンインストールについて
3:17 手順①macOS Venturaの最新版にアップデート
3:43 手順②現在のmacOSのデータをバックアップ
4:26 手順③Apple IDのサインアウトなど
6:43 Intel Mac・M1 Macなどを工場出荷状態にする手順
7:52 手順④Macの消去
8:07 初期出荷状態のIntel Macキーコンビネーション
9:32 初期出荷状態に戻す方用のIntel Mac消去方法
12:11 手順⑤macOS Venturaの再インストール
14:52 手順⑥データの復元
17:00 移行アシスタントで競合が検出されました
17:25 アカウントが複数ある場合の表示
19:23 クリーンインストール時のアカウントの削除
20:01 おわりに
【手順概略】Macのクリーンインストール & データ移行(macOS Ventura編)
【方法・手順の概略:macOS Venturaのクリーンインストールの一例】
2021年に公開されたmacOS Montereyのバージョンから、2018年〜2020年に提供されていたApple T2セキュリティチップ搭載Macや、2020年11月からリリースされたAppleシリコン搭載(SoC)M1 Mac(2022年リリースのM2)の場合には、macOS Monterey以降の環境下では
・「すべてのコンテンツと設定を消去」機能が追加
されたようです。
Apple公式解説:Mac のすべてのコンテンツと設定を消去する
:Mac のすべてのコンテンツと設定を消去する | Appleサポート
2022年10月利用
手順としては、それほど難しくはなさそうです。
これまでのMacで、クリーンインストールする際の地雷を、避けられるように、各種サインアウトなどのステップが組み込まれているようです。
確認できた範囲の情報では
・「iCloud」「Apple Music」デバイスの関連付けの解除をしたい場合には、手動で行う必要もあるかもしれない
・Adobeを始めとした、Apple以外のアプリとのデバイスの関連づけやログオフは手動で行う必要あり
のようでした。
初期化後には、必要に応じて移行アシスタントを使ってTime MachineバックアップでMacの環境を復元します。復元方法については、
を参照ください。
以下、主にIntel Macの方向けの手順例です。
(T2チップMacなどでもできないことはないかと思いますが、「すべてのコンテンツと設定を消去」の機能を使った方が楽だと思います。)
手順1
:macOS Venturaを最新版にアップデート
手順2
:現在のmacOSのデータをバックアップ(HDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどにバックアップ)
手順3
:Apple IDのサインアウト(「Macを探す」「iCloud」などの接続解除)
手順4
:Macの消去
-(macOS復旧)電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
– 上記の起動方法では、Mac に最後にインストールされていたバージョンの macOS をインストールできます。
手順5
:macOS Venturaを再インストール
手順6
:データの復元
*「手順5」では、その他にも、「macOS起動可能なUSBインストーラ」 (SDカードなど、他外部ドライブも含む) で実施する方法もあるようですが、今回は、記事投稿時点の最新版macOSのmacOS Venturaにアップデート後に、インターネット経由でmacOSをインストールする方法で実行しています。
【一般的な既知の注意点やクリーンインストール関連情報】
・Time Machineバックアップの注意点
「Time Machine」で完全にバックアップが取れているか確認をする。(「最新のバックアップ」表示の日付を確認。)
・「すべてのコンテンツと設定を消去」でクリーンインストール関連情報(T2チップ搭載Mac・M1/M2 Mac)
– 引用 –
macOS Monterey に「すべてのコンテンツと設定を消去」機能が追加されました。コンテンツ、データ、App を簡単に、しかも安全に消去できる一方で、インストールされているオペレーティングシステムはそのまま残せるという便利な方法です。macOS Monterey を搭載した Mac でこの機能を使える場合は、Mac を消去するほかのユーティリティよりも優先的に使ってください。
出典:
Mac のすべてのコンテンツと設定を消去する | Appleサポート
2022年10月利用
・macOS復旧に関連する情報について(Intel Mac)
macOS復旧についての情報収集にお役立てください。
macOS復旧について
:macOS復旧の概要 | Appleサポート
2022年10月利用
Intel MacでmacOS復旧
:Intelプロセッサを搭載したMacでmacOS復旧を使用する | Appleサポート
2022年10月利用
・「Intel Mac」で「Macを消去」
Intel Macの場合
:ディスクユーティリティを使って Intel 搭載の Mac を消去する | Appleサポート
2022年10月利用
・その他にも、サインアウトしておいた方がいいApple純正アプリなど(Intel Mac)
Appleの公式サイトでは、Macを売却・譲渡・下取りに出す前にサインアウトしておきたいApple純正アプリの情報についてもまとめて下さっているようでした。
iTunes からサインアウトする
macOS Catalina 以降をお使いの場合は、この手順は省略できます。iMessage からサインアウトする
メッセージ App を開いて、メニューバーから「メッセージ」>「環境設定」の順に選択します。「iMessage」をクリックし、「サインアウト」をクリックします。
出典
:Mac を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと | Appleサポート
2022年10月利用
この記事を読んでくださっているのは、macOS Venturaの状態の方ではないかと思いますので、「iCloud」(Apple ID)の他に「iMessage」もサインアウトしておいた方が良さそうです。
・インストール中にエラーが起こる際の対応例
macOSのインストール中などのエラーに対する対応例もAppleサポートから公開されているようですので、必要に応じて参照ください。
インストール・アップデートエラーへの対応
:macOS のアップデート中やインストール中にエラーが起きた場合 | Appleサポート
2022年10月利用
【詳細手順】macOS Ventura編:Macのクリーンインストール
事前に、上述の 一般的な既知の注意点やクリーンインストール関連情報 をチェックし、該当となる注意点で対応をした状態で以下の手順を実行します。
手順1:macOS Venturaを最新版にアップデート
「システム設定 – 一般 – ソフトウェアアップデート」や「App Store」で、その時点で最新版のmacOS Montereyをダウンロード・インストールします。
手順2:現在のmacOSのデータをバックアップ
「手順1:macOS Venturaを最新版にアップデート」でアップデートしたmacOSの状態で、「Time Machine」を使ってHDD・SSDなどの外付けストレージやクラウドなどに、完全なバックアップを作成しておきます。
バックアップの作成手順がわからない方は、こちらの動画もご活用ください。
:【Mac】Time Machineバックアップのやり方。macOS 12 Montereyのアップデートで困らないために by RehabC – デジタルで、遊ぶ。(YouTube動画)
視聴時間:8分51秒
尚、macOS Venturaの環境では、「システム設定 – 一般」のところに「Time Machine」があります。
手順3:Apple IDのサインアウトなど
iCloudの設定で「Macを探す」を解除(アクティベーションロックを無効化)し、Apple IDにサインインしている場合は、Apple IDからサインアウトします。
macOS Venturaの環境では、Apple IDにサインインしている状態で「システム設定 – Apple ID – iCloud」の所で、「Macを探す」の設定を変更できます。
また、「iMessage」を利用されている方は、こちらもサインアウトしておきます。
「iMessage」をサインアウトするには、「メッセージ」のアプリを起動します。画面上部のメニューの「メッセージ」内にある「設定」をクリックします。
表示されるウインドウ内の「iMessage」を選択し、サインアウトをします。
その他にも、ログアウトできるアプリやサービスなどは念のためログアウトしておきます。
試した範囲ではCleanMyMac Xは、特に何もせずに、復元した際に使えるようでした。
【Intel Macを手放す予定の場合】
補足説明として、Intel Macを手放す予定の場合には、Apple公式では、以下の手順も推奨されているようです。
NVRAM をリセットしてシステム終了する
Mac の電源を入れ、すぐに「option」「command」「P」「R」の 4 つのキーを同時に押し、20 秒ほど押し続けてからキーを放します。
メモリからユーザ設定が消去され、セキュリティ機能が変更されていた場合は復元されます。NVRAM のリセットについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。NVRAM がリセットされると、Mac が起動し、設定アシスタントが再び表示されます。Mac を出荷時の状態のままにしておく場合は、設定は続けずに、「command + Q」キーを押してシステム終了してください。
出典:
Mac を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと | Appleサポート
2022年11月利用
Appleシリコン搭載Mac(M1・M2 Mac)では、NVRAMリセットをする必要はないようです。
Mac で NVRAM をリセットする
Apple シリコン搭載の Mac をお使いの場合
NVRAM のリセット手順は、Apple シリコン搭載の Mac コンピュータには適用されません。これらのコンピュータでは、リセットする必要はありません。
出典:
Mac で NVRAM をリセットする | Appleサポート
2022年11月利用
クリーンインストール前の準備ができたら、Macの電源を切ります。
手順4:Macの消去
まずは、macOS復旧を起動します。
起動するには
・電源を入れた直後に「command(⌘)キー」 + 「Rキー」を同時に押し続ける
* この起動方法では、Mac に最後にインストールされていたバージョンの macOS をインストールできるようになります。
* 今回はmacOS Montereyをインストールできます
Apple ロゴ などが表示されたら、キーから指を放します。(心配な方は押し続けても大丈夫です)
【Intel Macで起動時のキーコンビネーションで当初搭載されていたmacOSなどを入れたい場合】
Mac に当初搭載されていた macOS か、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンがインストールできる、起動時のキーコンビネーションもあります。
起動時のキーコンビネーション
:「shift + option + command + R」
その他の macOS のインストールオプション
macOS を復旧システムからインストールする場合、直近にインストールされていた macOS の最新バージョンがインストールされますが、一部例外があります。
Intel 搭載の Mac で「shift + option + command + R」キーを起動時に使った場合は、Mac に当初搭載されていた macOS か、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンがインストールされます。起動時に「option + command + R」を使った場合は、たいていは、お使いの Mac と互換性があるうちでいちばん新しい macOS がインストールされます。そうでなければ、Mac に当初搭載されていた macOS か、それにいちばん近い現在も提供されているバージョンがインストールされます。
Mac のロジックボードを交換したばかりの場合は、その Mac と互換性のある最新の macOS しか提供されないことがあります。ディスク全体を消去したばかりの場合は、Mac に当初搭載されていた macOS、またはそのバージョンに一番近い、現在も入手可能なバージョンだけが提供されます。
参考:
macOS を再インストールする方法 | Appleサポート
2022年11月利用
しばらくすると、macOS復旧の画面が表示されます。
場合によっては、起動までの際にパスワード入力を求められることもあるかもしれません。
続いて、「ディスクユーティリティ」で、ストレージのデータを消去(Macの消去を)してフォーマット(初期化)をおこないます。
ディスクユーティリティの表示設定で「ボリュームのみを表示」または「すべてのデバイスを表示」をクリックします。
チュートリアルの動画では、「ボリュームのみを表示」を例にして手順を進めています。
「Macintosh HD ボリューム」を選択した状態で、ウインドウの右上にある「消去」のアイコンをクリックします。
任意の名前(後のことを考えると「Macintosh HD」という名前が無難です)をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「消去」をクリックするとがフォーマット(初期化)ができます。
フォーマット(初期化)完了。
「ボリュームのみを表示」の状態で「Macintosh HD」(任意の名前)がある状態にして、「ディスクユーティリティ」を終了します。
【注意点】
注意点としては、フォーマット形式を「APFS(暗号)」にすると、インストール画面で、今回フォーマットしたディスク(ボリューム)を選択できなくなるので、フォーマット形式を必ず「APFS」にするようにします。
【補足:Ventura以外のmacOSバージョンの操作例(Intel Mac・T2チップ搭載Mac)】
起動時のキーコンビネーション
:「shift + option + command + R」
(Intel Macで起動時のキーコンビネーションで当初搭載されていたmacOSなどをインストール)
を使った場合、一例としてmacOS Big Surの場合は、
・ボリュームの中の「Macintosh HD」(または、「Macintosh HD -Data」)を選択した状態で、「消去」のアイコンをクリック
・任意の名前(デフォルトでは「Macintosh HD」)をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「ボリュームグループを消去」をクリック
するとストレージの再フォーマット(初期化)ができます。
確認できた範囲の情報では「macOS High Sierra」では、
・「Macintosh HD -Data」
のみが表示され、「消去」のアイコンをクリックしてみると、「ボリュームグループを消去」の選択はできないようでしたので、その後
・任意の名前をつけ、フォーマット「APFS」を選択し「消去」をクリック
するとストレージの再フォーマット(初期化)ができるのではないかと思います。
手順5:macOS Venturaを再インストール
macOS復旧のトップ画面で、「macOS Ventura を再インストール」を選択後「続ける」をクリックします。
今回の方法では、macOS Venturaをインストールするにはインターネット接続が必要です。
有線LANの方は、Macにケーブルを接続しておきます。
WiFiを利用される方は事前に、画面右上部の「WiFiマーク」をクリックし設定します。
その後、指示に従いmacOS Venturaをインストールします。
先程、フォーマット(初期化)した「Macintosh HD」を選択しmacOS Venturaをインストール。
macOS Venturaをインストール中・・・
インストール自体は「40分」程で完了しました。
インストール完了後の、macOS Venturaの初期設定前の状態で、以下の手順を実行することで、macOS Venturaの初期出荷状態のMacにすることができるようです。
Mac を消去して macOS を再インストールする
Mac を消去して macOS を再インストールすると、Mac が再起動して設定アシスタントが表示されます。設定を続けずに、「command + Q」キーを押してシステム終了してください。
出典:
Mac を売却、譲渡、下取りに出す前にやっておくべきこと | Appleサポート
2022年11月利用
今回は、売却、譲渡、下取りに出す予定はありませんので、そのまま初期設定を進めていきます。
今回は念のため「移行アシスタント」で復元する予定の方は、クリーンインストールしたmacOS Venturaのアカウント名(ユーザ名)は復元予定のバックアップのアカウント名と違う名前にします。
例
・事前にバックアップ済みのmacOS Ventura環境のアカウント名:mac
・クリーンインストールしたmacOS Ventura環境のアカウント名:imac
ユーザーの名前が同じ場合には、移行アシスタントを使う際に
転送する情報を選択
⚠️ 競合が検出されました
という表示が現れます。過去の情報では違う名前にしないと使えないという情報も見かけましたが、macOS Big Surの環境で試した範囲では、一応使えそうでした。macOS MontereyやmacOS Venturaの環境では試せていないので、念のため違う名前にしておくことをお勧めします。
手順6:データの復元
今回は、事前に作成している元々使っていたアプリなどがあるmacOS Venturaのバックアップデータが保存されている外付けSSDをMacに接続し起動します。
バックアップの接続が確認できたら、Launchpad内の「その他 – 移行アシスタント」をクリックし「移行アシスタント」を起動します。
「移行アシスタント」起動後に、「続ける」をクリックします。
現在のMacのパスワードを求められるので、パスワードを入力し移行アシスタントの変更を許可します。
「Mac、 Time Machineバックアップ、 または起動ディスクから」を選択し「続ける」をクリックします。
今回は、外付けデバイスを選択し、手順を進めます。
「その他のサーバ…」をクリックするとファイルサーバなどのアドレスを入力する方式でも出来るようです。
「このMacに情報を転送:情報を転送するバックアップを選択してください。」の画面で移行したいバックアップデータを選択後、「続ける」をクリックします。
* Venturaの時の環境を復元する場合には、Venturaの環境でTime Machineバックアップを作成した日付を元にしてデータを選択します。
* 同日同時間で同じバックアップがある場合、どちらかは反応しない可能性があります。一方を試してみて反応しない場合には、もう1つのバックアップを試してみてください。
macOS Venturaの環境のTime Machineバックアップか?
を確認する方法は、日付に頼るしかありませんので、どこの日付以降がmacOS Venturaの環境のバックアップなのかを、間違えないように気をつけてください。
(おそらく最新の日付のものを使うと思いますが・・・)
復元したいアプリやファイルのあるバックアップデータを選択し、「続ける」をクリックするようにします。
「転送する情報を選択:このMacに転送する情報を選択してください。」で復元したい項目を選択し、「続ける」をクリックします。
転送する情報を選択
・アプリケーション
・ユーザー(アカウント1)
・ユーザー(アカウント2)
・その他のファイルとフォルダ
・システムとネットワーク
複数のアカウントがある場合には、1つずつ選べるようになるようです。
今回は、全てにチェックを入れてデータを転送します。
ここでは、今後ログインする際のパスワードを設定します。
(管理者以外?の)他のアカウントに関しては、仮のパスワードが発行されるようでしたのでメモしておきます。バックスラッシュ(\)も入っており、結構難しいパスワードでした・・・
* \:「optionキー + ¥キー」で入力できます
現在のMacのパスワードを入力すると「認証」されます。
「続ける」をクリックすると転送が開始されます。
転送中・・・
HDDの方は、かなり時間がかかると思います。
その後、指示に従い手順を進めます。
転送完了。
復元が完了しました。
転送自体は45分ほど、かかりました。
この後は、再度、アプリなどのアクセス許可を設定し直す必要があります。
転送後は、何かともたつくので、復元まで実施予定の方は、時間の余裕のある時にクリーンインストールとデータ移行をされることをお勧めます。
今回遭遇したこととして、
クリーンインストール時のアカウント(今回は「imac」)が残るようでした。
削除する場合には、「システム設定 – ユーザとグループ」で、該当アカウントの右端の「i」マークをクリック後に表示される画面で、「アカウントを削除…」をクリックします。
「ホームフォルダを削除」を選択し「アカウントを削除」をクリックするとアカウントを削除できるようでした。
【レビュー】Macの定期的なクリーンアップのお勧めアプリ:CleanMyMac X
macOS Big Surがリリースされた2020年11月の時から、気になっていたアプリを昨年(2021年)購入しました。
定期的にMacのメンテナンスをしたい方にはお勧めです。
気軽に使えるのが魅力ですね。
また、無料の機能だけでも、ファイル整理の際に重宝すると思います。
:【レビュー&使い方】便利アプリCleanMyMac X(無料版〜有料版:macOS Montereyアップデート前に大掃除!クリーンアップの実力検証)
Macの買取サービス体験談
現在のMac(iMac 2017)は、2代目になりますが、1代目のMac(MacBook Pro 17インチ)は、以下のMac専門の買取サービスである
・【オンラインMac買取ストア】
(株式会社センチュリオンエンタープライズ)
に買い取っていただきました。
売却の際にこのサービスを選んだ理由としては、査定の際に
・理由1.商品の状態の記載のみならず、他店査定金額を記載できる点。
・理由2.買取希望金額を記載できる点。
・理由3.現状の故障状況などMacの本体写真も添付できる点。
でした。
自分の場合は、壊れた状態でしたが、仮査定結果通りの金額で引き取っていただけて満足しています。
サービスを利用する際のポイントとしては、
・「事前に他の買取サービスに査定してもらっておく」
これに尽きるのではないかと思います。
レビューもしておきましたので、関心のある方は
・【体験者は語る – 評判】故障したMacBook Pro 17インチが買取サービスで無事、仮査定金額通りに売れました 。#429 デジタルライフコラム | はじめてのコンピュータ・パソコン
の記事を参照ください。
【まとめ】macOS Venturaのクリーンインストール
Intel Macをお使い中の方は、初めてMacのクリーンインストールをする際にソワソワするのではないかと思います。
一方で、macOS Montereyから、T2チップ搭載Mac・Appleシリコン搭載Mac(M1/M2)で「すべてのコンテンツと設定を消去」を使った初期化ができるようになったので、T2チップ搭載Mac・Appleシリコン搭載Mac(M1/M2)の方は、比較的簡単にクリーンインストールができるようになっているのではないかと思います。
移行アシスタントを使った復元は、転送容量が多いと時間がかかります。特にHDDに保存しているTime Machineバックアップを使うと1日が潰れる可能性も考えられます・・・
日頃から重いファイルなどを外部デバイスなどに移行しておくとクリーンインストール後の復元作業がスムーズになるのではないかと思います。
by 子供プログラマー
:【ロードマップ】macOS 13 Ventura アップデート前にチェック(口コミ・不具合情報なども)| 一覧ページ